新型コロナウイルスからご利用者様を守らなければ!

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
新型コロナウイルスの日常生活への影響が、日に日に大きくなり、皆様も不安な日々を送っていると思います。
既に、国内の感染者数は全体で1000名を超え、死亡者も6名を数えました。
 
今回の新型コロナウイルスで恐ろしいのは、感染力の強さに加え、何よりも感染者が発見された場合においても、ワクチンが存在せず有効な治療法も現時点で確認されていない、つまり、打つ手がないとさえ言われている事ではないでしょうか。
 
感染をすると、80%が軽症と言われていますが、怖いのは、そのうち15%が重症化、5%が生命の危機、そして2%が死亡と言われています。私が危機感を抱いているのは、まさに2%のカテゴリーにこそ、私たちが介護している70歳以上の高齢者がいるという現実です。

もし、感染者が施設から出てしまった場合、もし入居者様が様々な要因で医療機関への入院が叶わなかったら…
その時は、私たちが責任覚悟をもって施設で受け入れ対応するしかないでしょう。
 
職員と万が一に備え、施設内で感染者が確認されたケースの検討会議をしていると「これは、施設自体がダイヤモンドプリンセスになる可能性がある」と々恐々となりました。施設内では、ユニットなどの構造上の理由から、政府が危惧するクラスター感染(集団感染)のリスクがあり、定員100人の特養では、仮に、発症が30人以上、救急搬送が10名以上、そうなると死亡者が数名の惨事になるとも予想されるわけです。

幸い、私の勤務する「元気の家」では、職員の頑張りや関係者の協力等により、何とか、対応策を講じられていますが、国内の高齢者介護施設においては、有効とされているアルコールの不足、感染拡大を防ぐマスクや衛生備品もまったく足りていないという施設もあるようです。何と、マスクに至っては2割の施設すでに無くなっているとの情報もあります。
 
連日、様々な報道がされていますが、政府においては、最も重症化するリスクを抱える高齢者介護施設での対策を、もう少し念頭において欲しいと感じています。
私も全国老施協の理事として、また私の政治活動として、様々な方面から全力で、現場の声(現状)政府に伝えていきたいと思います。

終息が見えない今の状況ですが、こんな時こそ団結し、高齢者の孤立化を防ぎ、人と人との繋がりを絶たないように、あらためて社会福祉施設の在り方が試されているものだと日々感じています
 
次回は、もっともっといい報告ができることを期待して、今週の現場発信とします、予防意識を高め頑張りましょう!
また来週も、健康でお会いできる事を楽しみにしています!