現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
先日の政府専門家会議で、新型コロナウイルスが国内で長期化するだろうとの見通しが示されました。
14日には安倍首相が緊急記者会見を開催し、我々国民に対し、更なる理解と協力を呼び掛けました。会見の中では、介護施設に対する政府の支援についても簡単にではありますがコメントがあり、ささやかな期待と共に「現場が本当に求めている支援のあり方を、しっかりと提言しなければ…」と決意を新たにしたところです。
しかし、連日のテレビやメディアなどの報道を見ていて思うのは、必要以上に国民の不安や恐怖心を煽っている番組がどれほど多い事か…ということです。
もちろん情報に関しては、自分自身で判断して、正確かつ信頼できる情報を捉える努力は必要ですが、現在のような報道は国民を必要以上に不安な心境にし、更なる混乱を起こして気がしてなりません。
実際のところは、
感染に至っても約8割が軽度、もし感染した方がいても治癒した方の方が圧倒的に多く、多くの場合は自然に軽快して治癒ていると言います。
テレビ等の報道は、感染した人数の延べ数(総数)を繰り返し伝えるだけでなく、感染しても無症状の人も少なくないこと、そして、自然に回復している人も多いのだということも併せて、正確に伝える必要があるのではないかと思います。
さて、厚生労働省は、先月28日に「新型コロナウイルスの流行に伴う、要介護認定の特例について」を全国各自治体に発令しました。これは、施設で過ごしている高齢者等から要介護認定の申請がされた場合、施設に感染を持ち込まない観点から、面会制限の状況が解除されるまで認定調査を延期するように要請したものです。ただし、この通知は、原則として施設入所されている方に対しての措置であり、補足として在宅の認定調査については「それぞれの現場の状況に応じて柔軟に対応」としています。
同時に、要介護認定の有効期間についても、最大で12ヶ月まで延長することを可能にしています。
今回のケースは、厚生労働省が特例として判断し、全国の「施設入居者を守る」、「施設内における感染の予防を最優先するための措置を取る」ことを最優先に!という強い決意の表れだったのでしょう。私も施設の長として、引き続き同じく強い意志で、入居者と職員の健康の安全を守っていきたいと思います。
また一方では、今後、福祉・介護の現場では、様々な場面でICTなどの導入や環境整備が必要ではないかと感じました。そうすれば、必ずしも対面で全てのことを行う必要がなくなると思います。コロナウイルスによる、今回の事態はある意味で「介護の未来」を考えていく絶好の機会にしていかなければならないとも思うのです。
とにもかくにも、新型コロナウイルスが収束するまで、手指の衛生管理に徹底し、免疫力を上げ、予防意識を高めて、頑張っていきましょう!
また来週も皆さんと元氣で健康にお会いできる事を心より楽しみにしています!