このような時だからこそ『笑顔』を!

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
このところ、新型コロナウィルスの話題ばかりになってしまっていますが、やはり、現場は新型コロナウィルス対策に追われる毎日なので、今回も、どうぞお付き合いください。
 
感染した際、重度化のリスクが最も高いとされている高齢者施設で、感染者も死亡者も現在の状況で何とか食い止められているのは、全国の現場で日夜努力を続けている施設職員の力と言っても過言ではありません。
3月16日に開催された社会保障審議会・介護給付費分科会で、厚生労働省老健局の大嶋一博局長は、この件に触れ「現場関係者には、本当によくここまで感染を食い止めて頂いている。大変なご苦労をされているのだろうと思う」と謝辞を述べられていました。

私が所属している「全国老人福祉施設協議会」では、国に対して「介護現場へのマスク他、衛生管理備品の調達に関する要望」の働きかけを行ってきました。もちろん、私も皆さんの代表として、また、理事として、様々な機会を通じて、政府関係者にしっかりと必要性を訴えてきました。
 
その甲斐もあり、この度、厚生労働省は、全て介護保険サービス事業所、施設に対して、洗える布製マスクを配布する方針を打ち出しました。個々の事業所、施設の必要枚数は、介護報酬のデータや自治体の情報をもとに、ご利用者・職員1人に1枚ずつ行き渡るように設定するそうです。
加藤勝信厚労相は「約2,150万枚を23日から4月上旬にかけて、名古屋や愛知など、優先度の高いところから配布していく」と仰っていました。その数は、週に約1000万枚以上になるようです。しかも、今回は、自治体の負担軽減、そして何より早期にマスクが行き渡る様にと、原則、国から直接施設、事業所に郵送するという計画だと伺っています。マスクが現場に届いたら、私たちも速やかにご利用者・職員に配布ができる様に、対応していかなければなりませんね。

マスク配布に加え、ご利用者やご家族が、この期間に孤独を感じないように、気を配っていくことも忘れてはいけません。もちろん、入居している方々だけでなく、包括支援センターの職員やケアマネジャーが、電話などで積極的に、声掛けをしていく事も必要になるでしょうし、デイサービスやホームヘルプサービスなどで、しっかりと働きかけをしていかなければならないと思います。
 
東京オリンピック開催についても様々な方面から延期などの声も上がっており、お花見をはじめとする各種イベントが自粛される中で、花を愛でる余裕もなくなっているのかもしれません。しかし、逆に「こんな時だからこそ」、介護を必要とする高齢者やそのご家族の方々には、我々の温かいサービスで安心笑顔の花を咲かせなければいけないと思うのです。

まだまだ、新型コロナウイルスの終息は見えてきません。こんな時こそ、私たちの支援の見せ所です‼
全国の施設職員一同、共に頑張って、『笑顔の花』を満開に咲かせて参りましょう!