アフターコロナの新時代に向けて。

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 

5月21日、政府は新型コロナウイルスの緊急事態宣言を、大阪、京都、兵庫の関西3府県においても解除しました。今後は、国内の各地域ごとに制限や自粛が解除されていくと思われます。
少し、光明が見え始めていますが、国内シンクタンク経済問題研究所などは「蔓延は2年間続き、第一波、第二波、第三波で一連の波となって襲ってくるだろう」予想しており、また、世界的に流行したスペイン風邪の際も第2波で一番多くの人が亡くなっているという歴史的事実があり、もうひと踏ん張り、緊張感を絶やさずにいたいものです。
 

この数日街を車で走ってみると、眼に見えて人の量が増えた事を感じます。そうしたなか、本当に残念なことですが、私の住んでいる宇都宮市において、スーパーでのクラスターが発生しました。県内初のクラスターです。
栃木県は、関東圏でも比較的コロナ感染を抑え込んでいた県でありますが、まさに収束が見えてきた矢先の出来事だけに、まだまだ予断を許さない状況なのだと再認識しました。どうぞ皆さん、今後とも十分に留意して頂きたいと思います。

さて、今回は新型コロナウイルスに関連する「アフターコロナの世界」について触れたいと思います。
今回の新型コロナウイルスによる破壊力は、命ばかりに向けられたものだけではありません
 
日本の経済的打撃は55兆円ともいわれ、壊滅的な状況を引き起こしております。
 
果たして経済は回復するのでしょうか。
 
経済的危機の深刻さは世界的な課題であり、世界的中で新型コロナウイルスが終息を迎え、かつ、世界経済が回復をしなければ、日本経済は立ち直る事が難しいと感じています。正に、日本だけの問題ではないのです。

 
では、数年後のアフターコロナの世界はどういった時代を迎えるのでしょうか。
 
アフターコロナの世界は、経済活動の回復というよりも、ビジネス自体もその内容の質の変化、トランスフォーメーション(変革)を迎えるものと言われています。
今日は一例として、経済産業省がこれからのビジネスモデルとして推進しているデジタルトランスフォーメーションについてお伝えしたいと思います。

デジタルトランスフォーメーションの先駆者として、有名なのは皆さんがご存じのAmazonZOZOTOWNなどです。
デジタルトランスフォーメーションの定義は、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」というものです。
Amazonを例にしてみましょう。Amazonは、もともと一書店でした。しかし、IT技術を駆使したシステムを構築することで、今となっては、Amazonだけで私達の生活が成り立ってしまうような仕組みさえ作ってしまいました。これは凄いことです!

このように、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を駆使して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すると共に、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化を変革し、競争上の優位性を確立し成長を遂げていく。
これからはこういったビジネスモデルの新規参入する企業が増加、新たな技術を利用してこれまでにないビジネスモデルを展開する企業が増加し、新たなビジネスモデルに変化、そして変革した企業のみがこれからも生き残る事ができる時代が到来していくのです。


 

こうした考えは、私達、介護業界においても同様に当てはまるものだと思います。
 

現在、介護業界も、データとデジタル技術を活用して、利用者や地域ニーズの把握、それに対応した製品開発やサービス提供、職員の働き方や施設の地域への情報提供やデジタル技術の導入など、あらゆる面で新たな開発や変革の時代が訪れようとしています。
そして、我が国は世界のどの国よりもハイスピードで超高齢化社会を迎えた福祉先進国です。
産業として考えた時には、その蓄積したその知識、介護技術や事例は国外への商品となるものばかりであり、技能実習生だけでなく、もっと効率よく国外に技術を提供することは、必ず!高齢化を迎える他国に対して、日本の大きなアドバンテージとなるでしょう。
 

今、国内の福祉施設は新型コロナウイルス感染対策の最中ではありますが、私達介護業界にとっても同時に変革の時期であることがわかります。

デジタルに限った事ではありません、アナログにおいても今しっかりとアフターコロナの世界を見据えて努力している施設としていない施設とではっきりと分岐していくでしょう。
感染症対策は最優先事項ではありますが、私達も新しい生活様式と同様に、新しい施設の在り方、変化、変革に向けて取り組まなければいけません。
私達は、国や市町村から情報提供を受けるだけでなく、自分自身で今まで以上に情報を正確に読み取る努力が必要です。コロナだけに捉われず思考を止めないこと、自分で考え、想像して、まさに来たるべくアフターコロナの世界に向けて準備を怠ってはなりません。

まだまだ緊張感の続く毎日ですが、新型コロナウイルスが終息した新時代を今から想像していきましょう!
とてもワクワクしてきますね!
それでは、どうか皆さんも健康に留意し、今週一週間また頑張りましょう!
た来週も皆さんと元氣で健康にお会いできる事を心より楽しみにしています!
NO WELFARE,NO LIFE!!(福祉なしでは生きていけない!!)