現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
去る5月25日、2ヵ月近くに及んだ緊急事態宣言が解除されましたが、残念ながら北九州でクラスター感染が確認され、東京では感染拡大の傾向も確認されたことから、東京アラートが発動されています。
今後、私たちが意識を緩めず、行動制約の気持ちを保ち続けない限り、第2波の危険性はさらに高まることになります。
実際のところ、私たちはワクチンも治療薬も集団免疫も獲得していませんので状況は大きく変わっていませんし、医療機関や我々介護、福祉業界での新型コロナウイルスとの闘いは終わってはいないので、油断は禁物です。
一方で、「働き方」という点に着目してみると、あらためて合理性、効率性に気づき、今まで移動や場所の確保に費やしていた暗黙コストの必要性に疑問を感じるようになった人もおおいのではないでしょうか。
私の友人の勤め先では、今まで借りていたオフィスを縮小し、自宅で出来る仕事は在宅勤務やテレワーク、オンラインでするようになって「働き方が変わった」そうです。
今、私たちに求められているのは、ビフォア―コロナ(before―corona)の前の生活に戻ろうとするのか、アフターコロナ(after‐corona)の新生活を創造していくのかの決断なのだろうと思います。
この機会を企業の分岐点にして仕事の仕方を変化できる企業、あるいは従来の仕事のやり方に戻る企業とで、ハッキリと将来像が違ってくると思います。私自身、法人の責任者として、この緊急事態宣言中の2か月間を無駄にせず、将来像をどう考えるか、働き方をどうしていくのか、しっかりと考えていきたいと思っています。
さて、今回はいつもと視点を変えて、「自宅での過ごし方」について書いてみたいと思います。
緊急時代宣言中、皆さんは自宅でどのようにお過ごしだったでしょうか。
制約の時間を有効にすべく、掃除や片付けを徹底的にする、映画鑑賞をする、ストレッチや筋トレで運動不足を解消する、ダイエットをするなど、それぞれに様々な自宅での過ごし方をされていると思います。
私が、この行動制限中に、あらためて気づいた事は、「人間には運動が絶対に必要」だという事です。
運動に関する外国の研究では、「約20分間歩く事などは脳のパフォーマンスを高める為に非常に効果がある」と報告されています。
BDNF(脳由来神経栄養因子)を分泌、促進する効果も認められています。
このBDNF(脳由来神経栄養因子)は、認知機能改善にも大きな役割を果たしており、短期記憶を司る海馬細胞を回復させる、脳機能低下を防ぐためにも重要な役割を果たしている為、運動を通じていかにBDNF(脳由来神経栄養因子)をいかに増やしていくかが鍵となります。
このように有酸素運動や筋トレなどは、脳を活性化したり集中力を高める事に重要な役割を果たしていますから、自宅においても運動、トレーニングを続けることや、安全な散歩など、日常生活で脳を活性化する事は日常で非常で大切な事です。
日常生活における脳の活性化は、変革期であって分岐点である「今」に最も重要な要素の一つだと、私は感じています。
思うに、今はコペルニクスが地動説を唱えた時代と良く似ているのではないかと思っています。
過去、歴史に捉われ地球を中心に空が動いていると思っていた人間達にはまさか自分たちの足元、地面が動いているとは夢にも思わなかったはずです。
そんな世界が来るはずがない、そんな事が起こるはずがない、新しいテクノロジーは受け入れられないし、ただコロナ禍の前の生活に戻れれば良い。
そんな今までの慣れてきた生活様式、楽な感覚が私たちの未来への成長や進歩に大きくブレーキをかけてしまいます。非常に勿体ないことです。
私達は固定観念に捉われず、正しい情報を選択して、新しい時代に向けて準備しなければならないのです!
今週も全国で頑張っている医療関係者や介護、福祉現場への理解が広がっていく事と、このコラムを見てくれている皆さんの健康を心より祈願したいと思います。
それでは来週またお会いしましょう!
NO WELFARE,NO LIFE!!(福祉なしでは生きていけない!!)