現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
「誰も経験した事のない夏になる」
前回のコラムでも、今年予想されている猛暑の中で、「新型コロナウイルス感染症」と「熱中症」対策をどう行っていくかという事について書きました。
特に強調したのは、猛暑の中での入浴介助。職員のマスク着用に関する適否は、現在もなお頭を痛めており、厚生労働省・専門家などにおいて、今からでも十分に協議してほしい内容だと思っています。
今回は、コロナ禍の状況下における自然災害の発生という想定について、考えてみたいと思います。
仮に、自然災害が併発したら、正に、最悪のシナリオです。。
梅雨が明けると日本は最も災害の多いシーズンに突入します。
今年の猛暑は過去最高になるとされ、気象庁は「誰も経験した事のない夏になる」と発表しています。
そんな中、毎年のように被害が拡大している台風による水害、洪水、冠水は、どのなるのだろう。
今、予想されている南海トラフ大地震などの大規模な自然災害が、万が一にも生じたら、考えただけでも恐ろしいです。
私も議員時代に、地元の自然災害に何度も立ち会って来ましたが、避難所での感染症との相性は最悪なものと予想できます。
避難所は、他人との距離についてもソーシャルディスタンスなど、理想を語れる場所でも状況ではありませんし、まさに「三密」そのものです。
衛生面についても、もし水道管などが破損した場合、水が出ない状況では手指の消毒も、お風呂もシャワーも当然使う事はできないでしょう。
消毒やマスクなどの物資などにおいてもどれだけ確保できるかは予想できませんし、もし新型コロナウイルス感染が起きた場合は、被災地においてどれだけの被災者と感染者を受入れることができるのでしょうか。想像しただけでもゾッとします。
私は、ここで必要になってくるのは、住民一人ひとりに内在する「自助」の意識だと考えています。
新型コロナウイルスが発生してしまった施設で、何よりも職員・利用者に安心感を与えたのは、「必要な物資があった」という実情だったと聞いています。
平時から、最低限の物資を準備しておくという事は極めて重要な事だと思うのです。
新型コロナウイルス対策のために用意した、マスク、消毒液など物資はもちろん、万が一、災害が発生した場合でも、避難所などにおいて最低一週間は過ごせるくらいの物資は確保して置く事が必要でしょう。
政府としても現在、自然災害に備えた国土強靭化などの政策が進められていますが、まずは自分の身は自分で守る、自分の施設は自分達で守っていくという意識が引き続き大切だと思います。
新型コロナウイルスと自然災害、そして猛暑による熱中症、掛け合わさって、今年は様々なリスクが同時に起こる可能性がある年なのは間違いありません。
福祉施設は、地域の避難所になっている場所も多く、物資など備えられるものは準備を怠らず、もし避難所なった場合の感染症対策はどのように対応するかなどの決め事を今から検討しておく事も必要です。
新しい生活様式とは、すなわち、私たちの新しい日常のあり方を考えることでもあるのだと思います。
また来週も元氣でお会いしましょう!
NO WELFARE,NO LIFE!!(福祉なしでは生きていけない!!)