現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
梅雨の最中ですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。
先週のブログで、介護施設における「入浴介護時のマスク着用」について触れましたが、当法人では、熱中症対策の会議の機会の際に、マスク着用についても検討を行いました。
厚生労働省が示しているQ&Aでは「原則マスク着用」という指針が示されていますが、一方で、判断は各々の現場に任せるという事になっています。
当法人もこれに倣い、現場の裁量に任せるという事にしていましたが、職員から「法人として方向性を示して欲しい」との要望があったので、介護の協議事項として検討を行ったといういきさつがあります。
様々な意見が出た結果、最終的には口の部分だけを覆う透明の抗菌フェイスシールドを取り入れる事で合意しました。
会議の中では換気に関しても、意見が出されました。今年はサーキュレーターの売り上げが急激に伸びているそうですので、夏に向けて早急に検討を行うこととしました。
さて、今回は施設で実施しているWEB面会について書きたいと思います。
既に実施している施設も多くあると思いますが、遅ればせながら当施設においても、タブレット端末によるWEB面会をスタートしたところであります。
今まで新型コロナウイルスの影響で面会制限をしていましたが、非常事態宣言解除された頃から「いつ面会を緩和するのか」というご家族からの問い合わせが増加していました。
WEB面会は想像以上に喜ばれ、あらためてご利用者とご家族との繋がりの重要性を再認識致しました。そして、同時にいくつかの改善すべき課題が見えてきました。今回はその中の2つを取り上げて、ご紹介したいいと思います。
一つ目は、現場職員のIT機器へのハレーションです。
パソコンを含め、どうしても職員のなかにはテクノロジーに対して苦手意識を持っている者が居ます。きちんとしたルールやマニュアルを作って、丁寧に運用方法を説明しないと、当たり前ですが機能しません。
また職員によって苦手意識がはっきりしており、出来る、やる気がある職員とさわりもしない職員が二極化してしまう事が解りました。
WEB面会の性質上、ご利用者とご家族の面会時には、必ず職員のサポートが必要になります。
必つの業務で、対応する職員としない職員が生じてしますことは、好ましくありません。しかし、全職員が関われるように落とし込むには時間が必要だなと感じました。
二つ目は、WEB面会にはファシリテーターが必要だということです。
WEB面会は、ご家族、ご利用者様の前にタブレットやパソコンを置き、「さあ、後は勝手にどうぞお話し下さい」という訳にはいきません。
仮に、ソフトの機能が万全でも、WEB面会に不慣れなご利用者とご家族は、画面越しに上手く声掛けをしたり、会話をしたりすることができません。
ここで、サポート役の職員による助けが必要になるのですが、これが想像以上に難しいのです。
当法人では、WEB面会の場合、どんなに長くても10分前後で面会終了となりますので、その貴重な時間をいかに楽しんでもらえるかは担当する職員のファシリテーション能力にかかっていると言っても過言ではありません。
特に、ご利用者は、タブレットやパソコンなどには日常からなじみはありませんので、モノの理解と実際になぜそこにご家族様の顔がリアルタイムで移っているのかは理解不能なのは当然です。
画面を通してのご家族とご利用者様のコミュニケーションの盛り上げ方、楽しませ方は、慣れもあるとは思いますが、このWEB面会の重要なポイントである事は間違いないと感じます。
実際に、タブレットの画面越しであっても、ご利用者が笑顔になり表情が変わったのも何度も見ていますし、ご家族の喜びは想像以上のものですので、今後ともWEB面会に関しては職員と一緒に切磋琢磨しつつ進めていきたいと思っています。
つい最近の報道で、中国において新たに「新型の豚インフルエンザ」が発見、確認されたとの報道が有りました。
これに対して、米国の研究機関である米化学アカデミー紀要(PNAS)は、新たなパンデミックの可能性を示唆していますが、中国側は、研究対象が限られていたとし「重大視しない」という姿勢を示したと有ります。
新型コロナウイルスの際の初期対応、判断の過ちもありますので、WHOには名誉挽回のためにもしっかりと対応を行ってもらいたいと思います。同時に、私たちも感染症を決して侮ってはいけないと思います。
感染症と日常生活を考えることは、自粛と経済活動のバランスを考えることでもあり、とても難しい危機管理だと思います。また、このようなものには、政治的意図も含まれているということを踏まえ、今後の注視していこうと思います。
再び感染拡大の兆候が見られます、皆さんもどうか健康で今週も頑張りましょう!!
NO WELFARE,NO LIFE!!(福祉なしでは生きていけない!!)