現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番かと思いきや、あっという間に、残暑の厳しさに見舞われています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
いまだ全国各地で新型コロナウイルス感染拡大が続いており、自治体によっては、独自で非常事態宣言が発令されたりもしています。
今年は経験した事のない夏になる」との言葉通り、感染症予防と合わせて熱中症予防にご留意頂ければと思います。
さて、今回は少し嗜好を変えて「いまから出来る認知症予防」と題しまして、我々の業界なら誰もが良く知る認知症について書きたいと思います。
現在、認知症の症状がある高齢者の方は、2020年の時点で約325万と言われています。気たるべく2025年には約700万人まで増加すると言われています。
これは、高齢者人口の5人に1人という割合でもあり、これからの社会にとって認知症はさらに身近なものでなることは間違いありません。
オレンジリングなどを代表とする様々な取り組みも行われていますが、認知症が社会において正しく理解され共存していくためには、引続き多くの工夫が必要だと思います。
国内の認知症の年齢別発症率をみてみると、70歳から74歳で約5%、80歳から84歳までは25%、85歳からはさらに上昇し、55%にも及ぶとされています。
つまり、人生100年時代と言われている現代において、認知症のリスクは年齢に比例し飛躍的に高まっていくという事です。
こういった状況のなかで、「認知症のリスクをいかに減らしていくか」という知識は、全ての国民にとって、絶対に必要なものなのです。
認知症の予防には、従来もさまざまな予防策が提案されてきました。食事に関するもの、認知症トレーニング、また社会参加など人間関係などの孤独を解消し、友人など人との繋がりをもつ事によって発症率が低下することが認められています。
そして、なかでも最も効果があり重要なのは、運動と睡眠であると言われています。
運動については、散歩でもいいので、週に150分以上の運動でアルツハイマーのリスクを半分に出来るという数値も出ていますし、睡眠時間については、平均睡眠時間が7時間睡眠以下だと認知症のリスクが36%も高まることが確認されています。
こういった事から睡眠時間を軽視すると、アルツハイマー型認知症のリスクは急激に高まるので日頃から十分な注意が必要です。
また、認知症を含めて、ほとんどの病気は予備軍とされる初期症状がある事も知っておく必要があるでしょう。
認知症の予備軍は、その前段階であるMCI(軽度認知障がい)などに分類されますが、こういった状態を早期に発見して、専門医などで対応できれば仮に認知症などの症状が表れたとしても進行を遅らせたり、改善ができたりすると報告がされています。
そして最近のアルツハイマー型認知症の研究では、発病は20年以上まえからはじまっている事が確認されていますから、認知症の予防は今のうちの生活習慣から改善していかなければならないのです。
現代では、予防方法がきちんと示されていますので、きちんと取り組めばしっかりと予防できます。
20年後に認知症にならないためには、まさに今のうちから20年後に向けて運動と睡眠、そして人との繋がりを大切にすることが未来への投資となるという事になりますから、認知症リスク年齢を逆算して考えるなら、まさに今の働き盛りのうちから「やるべき事をやっておく」ことが非常に大切になってくると思います。
認知症にならずに心身ともに健康で過ごせる生涯を目指しましょう!
WELFARE,NO LIFE!