大切にするべき密とは。

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 

相変わらず、連日猛暑が続いていますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。
関東では熱中症警戒アラートも発令されているようですが、私が住む栃木県でも33度以上は当たり前、隣県の群馬などでは40度を超え、残暑厳しい毎日となっています。

今年はこの異常とも思える暑さ、熱中症と共に心配されるのが今後増加すると推定される台風です。
台風の数こそ昨年と変わらないだろうとの予測ですが、今年の台風の傾向は、8月を過ぎ、9月にピークを迎えて本州への上陸、接近が増えるのではないかとされていますから、8月を過ぎたとしても気を抜かずにしっかり備えをしたいものです。

 
さて、新型コロナウイルスについては、世界で感染者が2千万人を超えました。
 
第1波ともいえる感染がひと段落したと思えるのも束の間、世界ではその反動からか第2波が到来し、国内においても感染拡大が続いています。
 
テレビなどにおいては、日本国内のGOTOキャンペーンをはじめとする、行動自粛の緩和や経済活動を、いつ頃から始めるのが正しかったのか、また、感染症の予防をどう共存させるべきなのかという議論が盛んに報道されています。
 
「アクセルとブレーキは一緒には踏めない」「GOTOなどの施策は、国の主導ではなく、各県に実施時期や裁量は任せるべきだ」など様々な意見があって、正直正解はないと思います。
しかしどの議論においても、重要なことは、政府と都道府県との話し合いであり連携、進め方ということに尽きるのではないでしょうか。

 
政府が強力なリーダーシップをとって、感染予防や経済政策を進める事は言うまでもなく必要ですが、この新型コロナウイルスは「例え、ワクチンが出来たとしても、世界規模で人類は数十年単位でコロナと共存することになるだろう」と英政府の感染症の専門家を指摘しており、日本においても息の長い対応が迫られていますから、今後も国民や私たち介護施設も予防策を習慣化し、忍耐強く継続するしていくしかありません。
 

 
今回私が、特に気になるのは「政府と各県と息の合わなさ」です。
 
様々な意見や要望があって当たり前ですが、長期化を視野にするならばそこはより「密」な、国と県、各市町村の関係性が重要でしょう。
 
政治は多面的ですから、これが大正解というものはないと思います。幾多の視点があって、一方が伸びれば一方が縮むでしょうし、大胆な政策をすればバランスが崩れるかもしれません。
しかし、崩れてしまってならないのは政治を含めた日本国全体の関係性です。
ソーシャルディスタンスなどで人と人との距離が離れ、関係性が遠のいてしまっている今こそ、政治だけでなく、情報や、偏見や差別をなくす心のつながり、そして国民全体の意識の繋がりを「密」にしなければならないと思います。
 

先日、施設を以前利用されていた利用者様のご家族から、職員に向けて励ましの便りを頂きました。
 
その一文に「正しい人たちの善良さによって町は喜ぶ、介護施設の職員さんたちの様な、善良な方がたのおかげで地域社会の多くの人が助けられていることを忘れてはならないと痛感しています」と有りました。全職員で共有しましたが、本当に感動し、頭が下がる思いです。
 
私たちの取組を見守って、応援してくれている方も沢山いる。私自身もこれからしっかり気持ち持って取り組んでいきたいと思います!

WELFARE,NO LIFE!