より良い社会変化を目指して。

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 

梅雨が明けてから続く猛暑、連日最高気温が30度を優に超えてくる日が続いています。
関東甲信越では、熱中症アラート、東海、西日本、北海道などでは、高温注意情報が発表されており、熱中症対策と厳重な警戒が必要だと感じています。
今年の猛暑、特に感じる特徴は、夜になっても暑さが冷めないことです。日中の超猛暑だけでなく、夜間になっても温度が下がらない日が続いていますから、就寝時などにおいても熱中症になる恐れがあるので、就寝まえの水分補給と冷房の活用を心掛けたいと思います。

さて、昨年度末から本格化した新型コロナウイルスとの戦いは、既に8ヶ月が過ぎました。
 
世間では、アフターコロナ、ウィズコロナなどの言葉も飛び交っていますが、今後この新型コロナウイルスのような新種のウイルスは、一旦感染が落ち着いても、現在のように第2波、第3波と新しい波となって世界を襲い、ワクチンが出来たとしても予想していたもの長引くと考えられます。
 
また、今後も森林破壊など人間と野生動物の生息環境が一気に縮まったことにより、新たなウイルスが出現する確率はさらに高まっており、人類を脅かす未知のウイルスがパンデミックを起こす確率は、今回ばかりではないという事を認識しないといけないと思います。

今回の新型コロナウイルスは、私たちの生活や社会環境を大きな変化と影響を与えています。
ひとつは犯罪発生件数の変化。高齢者への特殊詐欺の割合は依然として減っていますせんが、ひったくりや路上強盗や自転車盗難などの「街頭犯罪」は前年同期より15、4%減、緊急事態宣言が出された4月には外出自粛の影響から31、8%、5月には43、2%まで激減。人身事故に関する交通事故も、全体の交通量の減少から上半期だけで22%も減少にもなりました。

今、私が特に深刻だと感じている問題は、「コロナ差別」と言われる感染者もしくは感染者を直接支援している者に対する露骨な偏見と差別です。
先日、私が住む栃木県内の施設長との会話のなかで、人口の少ない地域、特に田舎では今回のコロナ差別や偏見がかなりあるとの話を聞きました。
「もし、私の施設から感染者が出てしまった場合、ここには住めない。極端だけど、情報が回りやすく、家族まで誹謗中傷されるだろう。それくらい田舎のバッシングは酷い。」
 
この他、現場で汗をかいている看護師さんの子供さんも幼稚園や保育園などでいじめに遭うといった声もあり、このような新型コロナウイルスを理由とした、極端な差別偏見いじめ決して許されない事です。

 
茨城県の大井川知事は、18日に記者会見のなかで、このような日本全国で起こっているコロナ差別に対して新たに「新型コロナウイルス感染症の発生予防・まん延防止と社会経済活動との両立を図る」として県独自の条例を制定する考えを打ち出しました。
このなかには、「感染した人や、医療従事者への差別的な取り扱いを禁止すること」が盛り込まれ、直接的な罰則は設けないものとしていますが、法的な措置を含めた義務化を位置付けるものとしては、政府の法律も含め全国で初のコロナ差別禁止条例ではないかと伝えられています。
こうした好事例に関しては、是非、政府も都道府県に習って方針を打ち出して欲しいものです。

 
人類を脅かす未知のウイルスとの戦いは、今後も続いていく可能性が高く、差別や偏見、いじめが横行、蔓延していたら誰しもがそのような社会で暮らしていくことは困難です。
コロナ禍をきっかけに、社会全体が成長し、特に私達おとなが手本とならなければ未来の子ども達にまで差別と偏見マイナスの社会を渡すことになってしまいます。
決して、そうならないようにこの問題こそ「我がこと」として捉えたいものです。


また来週も皆さんと元氣で健康にお会いできる事を心より楽しみにしています!
WELFARE,NO LIFE!