介護、福祉の仕事を目指す皆さんへ

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
皆さんお変わりはないでしょうか。
最近、学生さんからメールを頂くことが増えて来ました。また、コロナの影響もあるのでしょうか、福祉や介護の仕事に関心を強めたというメッセージも頂いています。
一人でも多くの方に、福祉や介護の仕事に興味を持って頂けることは、とても嬉しいです。
そこで、今回は、これから「介護、福祉を目指す皆さん」にメッセージを届けようと思いました。
 
まずは、そもそも福祉とはなんなのか?、これからの福祉の意義ついてお伝えしたいと思います。
 
新型コロナウィルス感染症という予想外の出来事は、幸か不幸か、人間の本質が表面化する結果をもたらしました。
コロナ過で過ごす時間は、健康面や経済面だけでなく、差別や偏見、そして「幸せ」すなわち「価値観」を改めて、国民一人ひとりが考える時間になっている様に感じています。

 
「幸せとは何なのか?」は、当然人によって違いますが、これから高齢者が国民の大部分を担う時代に、「幸せとは何なのか?」を追及する事こそが、福祉の重要な役割だと私は思っています。
 
大げさに聞こえるかもしれませんが、一人ひとりがご自分の「幸せを追求」することをサポートするのが「福祉と介護の仕事」であると思っています。

これから福祉、介護を目指す皆さんへ、私から伝えたい事は、とにかく「さまざまな経験をして欲しい」と思う事です。
 
福祉や介護は極めて「人間的な仕事」です。
 
制度や法令はありますが、それでも接するのは人間と人間です。
私も20年の現場経験を振り返ると、福祉や介護の仕事は、その仕事に従事する人間的な幅が、実際のサービスに結びついていると実感しています。
実際に今までの社会経験の幅が、利用者とのコミュニケーションや、ご家族様との対話や解決に活きています。
 
私は、この仕事を始めたばかりの若い頃、経験の無さから何回も自信を無くし「自分は介護は向いていないのではないか」と考えた事がありました。
もし、皆さんが福祉や介護の仕事に従事されたとすれば、理想と現実のギャップや、想像していた以上の厳しい現実に直面して、ショックを受ける事もあるでしょう。
しかし、自分が関わる事で誰かが救われる事を知り、どうやったらご利用者を喜ばせることが出来るのかを皆で考え、それが実現できた時のやりがいは、他では得られない達成感充実感が得らるものです。
 
世間では、「福祉や介護の仕事は大変な仕事」として位置づけられていますが、それでも福祉や介護の仕事を続けている職員がいるというのは、この仕事に「達成感」や「充実感」を感じてるからなのだと思います。
世の中には沢山の仕事がありますが、誰かからこれだけ「ありがとう」と感謝される仕事というのは、そうは多くはないのではないでしょうか。

今、私のブログを読んで下さっている方の中で、今後、福祉や介護の仕事を目指さるとすれば、やはり、基礎的な知識と情報をしっかり身に付けることから始めるといいと思います。
そして可能ならば、ボランティアなどでも良いので、自分が活動したい、仕事したいと考えている場所は、どういうところなのかを事前に体験しておくのも良いと思います。
 
福祉や介護を提供している職場、事業所は、実に、様々な運営母体があります。
また、施設サービスか、在宅サービスか、相談業務かによっても、内容は全く異なります。
 
つまり「自分が何をしたいのか」をそもそも「自分を知る必要がある」のです。
 
就職した先で、「こんなはずじゃなかった」、「これは自分がしたい仕事ではなかった」という話をよく耳にしますが、それは、福祉や介護の仕事が合わなかったというより、就職した職場が、自分の目指していた業務を行う場所ではなかったという場合も少なくないのです。
 
一生付き合う大切な仕事ですから、もし準備ができる時間があるのなら、いまのうちに自分が目指すべき方向性や、必要な資格なども調べ、よく考えておくと良いでしょう。

私は、福祉や介護の仕事は、奥が深く、非常に専門的な仕事だと思っています。
一方で、日本の介護現場を支えているのは、無資格未経験の職員であることも事実です。
従って、臆する必要は全くありません。資格についても将来キャリアアップが望めますし、そして何より、国の支援や安定した賃金が約束されている職業で、これから必ず必要な将来性のある仕事でもあります。
 
人間は福祉なしでは絶対に生活できません。
今、コロナ過だからこそ、すべてにおいてこれからの国民は、福祉の重みを正しく知るよい機会だとも思うのです。
 
福祉や介護に関わる職員は、全員が最前線で活躍する主役です。
 
これから国や政治もその大切さを活かした施策を打ってくるでしょう。もちろん、私も一人の現場従事者として、現場の声を届けるというミッションをしっかりと果たしていくつもりです。
全国の福祉や介護に従事する職員一人ひとりの働きが、波紋となりこれからの日本全体を「幸せ」へとけん引していくのだと私は堅く信じています。
WELFARE,NO LIFE
 
★かくた充由は、福祉と介護の専門職を応援しています!⇒福祉と介護の専門職応援サイト福祉勉強会