現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
全国各地で、第4派を上回る感染者数が報告されています。是非はともかく、オリンピックが始まりますので、皆さん、くれぐれも体調には気を付けてください。
さて、今回も前回から続いて、来夏の参議院選挙と福祉に関わる政治の重要性についてお話ししたいと思います。
2019年7月21日におこなわれた第25回参議院議員通常選挙での、私の結果は残念なものでしたが、当落はともかく全国1000施設もの施設周りをさせて頂き、他県の職員からの声を聴き、また理事長、施設長からも介護や現場の課題、問題を伺うことができたことは、一つの経験として大変有難いものでした。
関係各位の皆様には、あらためて感謝を申し上げたいと思います。
「制度のなかで、どれだけ利用者に寄り添った仕事をできるか。」
「日本で必要不可欠な仕事として介護や福祉をどれだけ地位向上させるか」
「人材確保と職員の働き方と処遇改善」
これらは、全国どの場所においても、例外なく課題にのぼった事項でした。
他にも、全国の過疎地域や山間部、高齢化地域によって、サービス需要の幅は大きく変わる、人口規模も行政のマンパワーもそれぞれ違う、等、深刻な課題をお聞かせ頂きました。
時には、ある県の職員から「私たち、この仕事が好きなんですけどあきらめなくていいんですか?」と問いかけられたこともありました。
介護や福祉の仕事は大好きなんだけれど、他の仕事に離職してしまう職員も数多くいる現状は、残念ならが今も、変わっていません。
一方で、社会福祉法人は、政府・行政でつくられた制度によって守られている部分もあります。
何故なら、社会福祉法人の組織運営の目的が、民間の事業所とは違い、利益ではなく福祉だからです。
制度に乗っ取った事業運営をおこなっていければ程度の差はあるにせよ、一定の利益を出していくことも可能です。
しかし、こうした考えは、今後の事業運営では通用しなくなると私は感じています。
少子超高齢社会に突入している今、加えて、コロナ過の影響で、二年後に行われる医療・介護の同時改正では、政府が、社会保障費の抑制に一気に傾くことは確実でしょう。
現在棚上げになっている社会福祉法人の課税問題もいつ再燃するかわからないのです。
もっと端的に言えば、来夏の参議院選挙の結果次第で決まると言っても過言ではありません。
私たちは、いまこそ、現場の声を政府に届け、福祉・介護の事業を守らなければなりません。
しかし、真の意味で、介護の代表と言えるは、現在、参議院議員の園田修光さんしかいません。
これだけ多くの課題を抱え、まさにこれから本番となる介護や福祉の声を届けられる国会議員は一人しかいないのです。
それだけではありません。
全国の市長村、都道府県においても介護や福祉の現場経験のある市議会議員や県議会議員は本当に数えるばかりの人数です。
もし、その県や市の首長が介護や福祉に大きく理解のある人間であったのならば、その年都市や街の福祉は一気に進むでしょう。
しかし、現実としてどの市町村においても保険や福祉にかかる財源はその大部分をしめている現状なので、そうでない場合においてはなかなか進みづらいのも確かなのです。
これからの時代、介護・福祉に関わる全国の議員を押し上げ、また新たに議場に立ってもらい、現場の声を強く届けもらわねばなりません。
医師会や薬剤師会などは、政治力の重要性を早くから認識し、昭和50年のはじめから、それぞれの現場の声を届ける政治団体を作り上げて、医療やそれぞれの現場から国会議員の代表をたてて、意見を国に通してきました。
私たちの介護や福祉業界はどうでしょうか、数年前から本格化してきたもののその動きは、まさにこれからというのが本音でしょう。
私も前回の参議院選挙のときにそれに気づき、地元宇都宮の市議会議員も辞職し、地元の反対を押し切って出馬しましたが、自らの志が全国の介護従事者や福祉関係者に伝えきれなかったのは、未熟さ故と分かっても未だ無念でなりません。
来夏の参議院議員選挙では、唯一の介護、福祉の味方である、園田修光参議院議員の議席を守らなければならないと思っています。
今回の極めて厳しい財政状況のなかで、令和3年度の介護報酬改定が0.7%アップしたこと。これは完全に政治の力でなし得たものです。
私たちの代表が、国政の議員として不在だった時、全てマイナス改正でした。
この事実だけでも、どれだけ政治力が強い影響力があるのかわかります。
、私たち介護従事者は現場で毎日、忙しい日々を送っているためなかなかこのような情報が届きづらく、届けられたサービスを当然に受け取っています。
もちろん、それはある意味当然のことなのですが、その巨額の予算をどれだけの努力で実現しているのか、その経緯をふとした瞬間に考えてみて欲しいと思いうのです。
選挙権は一人ひとりが自由に行使できる権利です。もちろん、誰に強制されるものではありません。
今回のコラムが政治的な話題になり、眉をひそめる人もいるでしょう。
ですが、「介護、福祉は政治の力」で本当に変わるのです。
そして、あの時出会った職員にもう一度言いたい、「あきらめなくていい」のです。
WELFARE,NO LIFE
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