現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
毎日猛暑が続きます、皆様は如何お過ごしでしょうか。
地域差はあるものの全国では、暑い夏が続き、連日30度以上、場所によっては35度も超える暑さで、熱中症の危険性が高まっています。
こまめな水分摂取、人との距離が取れる場合は、マスク着用を取りやめるなど、どうぞ各自でくれぐれも健康にご留意下さい。
さて、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開幕しました。
1896年のアテネオリンピックから始まり、今まで31回開催されてきたオリンピックの歴史において、32回目の開催となる「東京オリンピック・パラリンピック」は、その賛否はともかく歴史に残る大会になる事は間違いありません。
東京オリンピック・パラリンピックに色濃く影を落としたのは新型コロナウイルス。
一年延期ののち、開催地である東京では新規感染者数は一気に千人を超える増加傾向に歯止めがかからず、政府が安心・安全を謳っている大会に、いまだ不安や、オリンピック閉会後の感染拡大を危険視する国民が大部分なのではないでしょうか。
また、今回の大会はほとんどの試合が無観客での開催になるために、期待されていた飲食・宿泊をはじめとする経済効果は薄れると思われます。
五輪開催の経済効果と緊急事態宣言などを含めた経済損失を考えれば、損失した分の補てんが将来の増税などにつながるのではないかという懸念は深まるばかりです。
また、こうした国民負担が、社会保障の予算や制度設計にかかってくることを考えると、東京オリンピック・パラリンピックは一時的なイベントではないと思えて仕方ありません。
とはいえ、競技、選手自体にはまったく責任はありませんし、私も競技自体には大きな興味関心を寄せていることも事実です。
この4年、延期を含めると5年間、日本や世界を代表する世界大会であるこのスポーツの祭典は、本来、全世界が熱狂する素晴らしいイベントだったと思います。
コロナ過に巻き込まれ、選手たちはもちろん、運営に関わるボランティアや関係者の皆さんは、どれだけの葛藤で開会式を迎えるのでしょうか。
今まで生活のすべてをこの大会のために費やしてきた日々を思い返せば、その想いは決して私たちが否定できるものではありません。
開催するからには、無観客になってしまうのは非常に残念ではありますが、是非、日本や世界を代表する選手たちには、記録だけでなく、それぞれその競技のスピリットをテレビ越しでも目に焼き付けたいと思います。
オリンピックに続いて開催されるパラリンピックにでは、「障がい者への理解」が、全世界にスポーツを通じて発信される事になります。
これは本当に素晴らしい機会です。
平成27年の内閣府の世論調査によると、「東京オリンピック・パラリンピック開催で期待される効果」では、日本国民の44.4%がこの「障がい者への理解向上」を挙げています。
次いでの「スポーツへの新興(39.2%)」、「空港、鉄道、道路など交通インフラの利便性向上(38.5%)」、「バリアフリー導入など、すべての人に優しい街づくりの促進(38.4%)」、「観光客の増加(37.7%)」、「選手の競技力の向上(34.9%)」、「日本人の国際化、マナーの向上(34.3%)」など、スポーツ競技以外にも、それに付随する効果を期待されるものが多く含まれています。
特に日本人は障がい者への理解や、その支援を応援する調査結果になっていた事はアンケート結果からもとても誇らしいものと感じました。
開会直前になっても、楽曲担当者やショーディレクターの辞任、解任が続いています。
組織委員会の任命にあたっての情報収集欠如との指摘も強くありますが、過去の不祥事がインターネット上で発掘され、拡散される背景には相当の開催への不満、不信が高まっており、昨今はこういった社会的にある程度の社会的発信力、地位がある人間には発言の潔癖化、または社会のスケープゴートになりやすい構図が出来上がっている気がしてなりません。
こういった事例は、特別なことではなく、私たちの身近でも起こり得る可能性は十分にあると思います。
報道に関係するマスコミの対応も考え物ですが、情報はひとに利益ももたらしますが、不利益ももたらします。
現代での生活習慣の変化や新型コロナウイルスの不安をどう処理していくのか、あらためて必要のない差別や偏見が身の回りで行われていないか、今回の東京オリンピック・パラリンピック開催を通じてもう一度考えてみたいものです。
それではテレビ越しに、安心、安全な東京オリンピック・パラリンピックを楽しみ、応援しましょう!
WELFARE,NO LIFE
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