現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
幸いにして高齢者施設のクラスターは、全国的に減少してきていますが、一方で保育の現場の新型コロナウイルス感染が拡大しています。
介護の仕事と同じように、社会に欠かせない仕事の一つである保育の仕事も、テレワーク等が当てはまらない、サービスを提供する相手に接触しなければ成り立たない仕事です。
現在、保育現場での乳幼児などの感染者は3616人、職員の感染者は3692人になったという統計があります。
厚生労働省が発表している保育所は累計で3516箇所ですが、感染症のリスク回避から、園自体を完全休園している保育所は108箇所であるが発表されています。
介護の現場と同様に保育所ごとの感染症対策や工夫は、それぞれの事業所の考えに基づいて実施されていますが、基本的な対策は、マスク着用や換気と手指消毒の徹底といったところでしょうか。
コロナウイルス感染症は、ウイルスの飛沫感染が主な要因とされていることから、食事中の会話自体を自粛しなければならないことや子どもの中心的かつ大切な活動である遊びの行動制限など、介護現場と違った感染リスクの悩みが発生している現状です。
特に、夏の時期は、大切だとわかっていても、マスクを嫌がる子ども達も少なくないでしょう。
しかも園庭では、熱中症の危険性もはらんでいて、ほとんどの園ではマスクをつけないで遊んでいる子どもたちがほとんどでしょう。
園によっては、園児のお昼寝のときは頭を互い違いにする、食事の時は、人数を分けて食べさせるなど工夫は様々ですが、園児たちとの触れ合いの合間をみて、消毒をおこなったり、準備をしたりとどの保育所でも職員、保育士さんたちの業務負担は相当なものだと思います。
子ども達のためと、どの保育所でも保育士さんが賢明の努力があって成り立っている現状ですが、心配なのはその保育士さんたち自身の心身ともにの疲労です。
私たち介護の現場と同じように、エッシェンシャルワーカーと呼ばれる職業についている人間は皆、使命感をもって利用者や子供たちに向き合っています。
その一生懸命さが「辛い」という事が言葉に出せなかったり、例えば理不尽に感じることがあったとしても利用者、子どもたちを思えばと声にしないで我慢しているケースも多いのです。
子ども達の命を守るために、出来る限りの仕事をしようという気持ちはとても尊いことです。
ここには、一抹の疑念もありません。
しかし、いや、だからこそ、現場で働く保育士さんたちの事を思えば、私たち介護従事者と同じように、職場の上司はメンタルをケアする聞き手にならなければならないし、今一度、行っている感染症対策が本当に効果があるものなのか、毎日しているその感染症対策が本当に正しいものなのか等、もう一度皆で検証してみることが大切だと思います。
介護の現場も保育の現場も、基本的な感染症マニュアルはあるとは思いますが、この1年7カ月の新型コロナウイルスとの感染症対策のなかで、見直しが必要な時期がきていると思っています。
それは先に書いたように施設や保育所で独自の感染症対策がされているケースが多いからです。
これから先、新型コロナウイルスとの戦いがどれだけ続くか想像ができません。
昨年の夏には来年のこの瞬間までここまで長引くとは思っていなかった方も多かったのではないでしょうか。
このままの状況がこの状態のまま長引けば、エッシェンシャルワーカーと呼ばれるこの社会における必要不可欠な人間たちが、それぞれの仕事から離れれしまう危険性が心配されます。
東京オリンピック・パラリンピックが終了するとまたいつもの日常が戻ってきます。
政府も含めて専門家の皆さんには私たちの仕事に正しく有効なアドバイスを、そして私たちが利用者や子供たちに正しく寄り添えるバックアップをしてほしいと要望したいと思います。
WELFARE,NO LIFE
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