現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
ようやく緊急事態宣言が解除され、日々の感染者数も安定して低い数字を維持できています。
私たちの日常が、平時を取り戻しつつあることを祈りたいです。
政府が17日に公表した全国民のワクチン接種の状況は<1回目を終えた方がが65.3%、二回目で53.1%となっています。
また、65歳以上の高齢者の接種割合は約88%と、9割にも届く勢いで接種が進んでいる状況です。
しかし、冬場に向けて第6波の到来への不安が、完全に払拭されている訳でもありません。
厚生労働省によると、新型コロナウイルスのワクチンは時間の経過と共に効果が低下するという報告がなされ、現在政府においても第3回目のワクチン接種の必要性が議論されるようになりました。
この件について、政府の河野太郎行政改革大臣は21日に、「高齢者は年明けの接種になる。各自治体には3回目に向けた準備をお願いすることになる」としました。
3回目の接種は、2回目のワクチン接種から概ね8ヶ月が経過した人が対象。
国内当初のワクチン接種は、今年2月からスタート、高齢者のワクチン接種が本格的に始まったのは5月のゴールデンウィーク明けですから、概ね高齢者に関しては8ヶ月以上が経過し要件を満たすことになると思います。
今後、考えていかなければならないのは、その接種順位などの検討でしょう。
当初このワクチン接種に関しては、医療従事者から高齢者、介護従事者などの優先順位をもった接種が行われてきましたが、各都道府県や自治体、接種スピードの遅れの課題、問題から企業接種も含めたワクチンの一体的な接種に切り替わりました。
この方針転換により、各県ごとの接種方法の転換が図られ、一部戸惑いが見られたという事例も報告されました。
こういった例を参考に、接種記録データを活かし、今後ワクチン接種が前回よりも円滑に進むような取り組みが求められる事になりそうです。
また、この3回目の接種で課題となることは、2回目のワクチン接種がまだ終わっていない国民が4割強残っていることです。
早々に議論が始まることは大切なことではありますが、まだ2回目のワクチン接種が終わっていない人を差し置いてどのような順番と優先順位いをもって接種をおこなっていくのか。まずは接種をしていない人を優先する議論があくまで先で、とにかく今はこの2回目の接種をいかに順調に終わらせるかが大切であるのは間違いありません。
特に今回のデルタ株に関しては、感染力が非常に強く、クラスターが起きてしまった介護従事者に関しては、ワクチンの免疫力が働いて「熱が以前のコロナウイルスの症状のように出ない」、「自覚症状が表れにくい」といった声も聞きます。
政府としても私体介護、福祉従事者としても前回のワクチン接種がスタートした時との違いは、この数ヵ月のワクチン効果の経験値です。
そして新型コロナウイルスが幾度となく変異を繰り返している事を考えれば、私たちもそれに対応した変化が求められますし、経験に基づいた新たな感染症対策と引き締めをおこなわなければなりません。
現場職員の精神的なストレスや業務負担もいかに軽減していくか、管理者の個別の面談や聞き取りなどに関しても大切な仕事になってくると思います。
以前、報道でコメントしていた医師が、「今回の新型コロナウイルス感染症の収束というものは、感染がまったく無くなった状態ではなく、私たちが今共存している風邪やインフルエンザなどと同じように、ワクチン接種と治療薬によって新型コロナウイルスとの付き合いが日常化することだ」と仰っていました。
そう考えると、いま私たちが課題としているこのワクチン接種はこれからの日本、また全世界にとって「付き合い方」を考える重要なデータや期間であり、これから先の当たり前の日常にとって、治療薬の開発も含めてとても重要な期間を過ごしているのだと思います。
そんな時だからこそ、私たちは今を乗り越えなければなりません。私たちが介護現場や生活で耐えに耐え抜いた経験が必ず、未来の施設や日本を強くします。
施設においても大変厳しい状況が続いている事は間違いありませんが、また当たり前のようにご利用者とご家族が面会が出来るようになり、外出や、ボランティア活動が盛んにおこなわれるような「人の人とのつながりが戻る社会」の到来に希望をもって私も日々の業務を頑張りたいと思います。
頑張りましょう!
WELFARE,NO LIFE
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