第六波を防ぐために

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
とうとう、国内でも新型コロナ「オミクロン株」が初確認され、感染の第2例が発表されてしまいました。
コロナワクチンの接種率は現在約8割を達成し、三回目の接種についても12月から始まるというこのタイミングでの発表は、健康経済回復期待していた国民にとって、大きな痛手になったのではないでしょうか。

そもそもウイルスは細菌と異なり、自力では増殖できないことがわかっています。
 
ですからウイルスは人間や動物などの他の生き物や生物の細胞のなかに侵入して、自らの複製をつくる事で増殖し、この侵入したときに、そのウイルスの遺伝子が大量にコピーされ、新型コロナウイルスの場合は、このコピーを何度も繰り返すうちに遺伝情報を持つRNAという物質の配列にコピーミスが起こると遺伝情報が変化して今回のような「変異」が起こるとされています。
 
「変異」については、毎年流行するインフルエンザウイルスについても同様で、変異を起こすことが確認されていますが、インフルエンザについてその頻度数十年に一回ほどとされています。
 
これに対し、新型コロナウイルスについては、約2週間に1個所ほどの頻度で小さな変異を起こし、最初に発見された頃と比べると現在のコロナウイルスはすでに約20から30箇所もの変異が起こっていると考えられています。

日本でも広まったアルファ株やデルタ株のように、より「強い」変異株が国内に入ってくると、ほとんど今までのウイルスと入れ替わってしまいますから、ウイルスはウイルスでいかに自分達が生存していくために遺伝情報をより強いものへと変化させてウイルス自体を進化させていると言えます。
 
つまり、オミクロン株は今までよりも、より強いウイルスに進化している可能性は高いので十分な警戒が必要だと思います。
 
もちろんウイルスの感染回数を減らせばウイルス自体が変異する機会自体を確立的に減らすことができますので、今まで以上に感染拡大を抑えることが大切だと思っています。

一方で、全国の介護施設でのクラスターは直近7週連続で一桁台、介護現場での施設職員の感染防止対策の徹底により引き続き低水準を保っている状態となっていますが、これまで全国の施設で数多くのクラスターが報告されてきましたが、逆にここまでの数で抑え込んできているのは全国の現場介護従事者のお陰です。
 
いまでこそ感染者数が一定の落ち着きをみせている状態ですが、この新たな変異株の出現によっていつまた新しい形の第6波が年末に襲ってくるかは解りません。
 
そのような不安のなかで今回は岸田総理が、オミクロン株が確認されてからすぐさまに水際対策として外国人の受け入れを徹底、全面拒否の対応をするとのニュースを聞きました。
この判断については各国から様々な意見も出ているようですが、初動対応で海外からの人流を制限できなくて感染が拡大してしまったことから踏まえれば、今回は総理の立場として英断だと思いますし、同じ過ちを2度と繰り返さないという意味でも迅速な決断で素晴らしいと思っています。

最初の新型コロナウイルスが確認されてから既に2年近くが経とうとしています。
 
いま振り返れば世界や日本を襲った未曾有の大災害である感染症、各国、日本国内にとっても初動対応で感染症対策に免疫があった国とそうでない国とでは大きな開きがあったと思います。
今や、世界的にも高い普及率となったワクチン接種率と日本人の勤勉でまじめな国民性が大部分を占めていたことで、この期間大きな経済的な大打撃を受けたことは間違いありませんが、あの時の菅総理のその時々の判断は非常に難しかったと思います。
感染が落ち着いた後は、その一つ一つの責任ある決断は振り返って感謝しなければならないと思います。

この約2年で国内では感染症に対して知識」と「意識」の免疫力が国民全体について身につける事ができました。
 
私たち介護、福祉従事者にとってもそうです。
 
例えばこれからどんな変異株が襲ってきても、今まで通りに油断せず、実直に基本的な感染症対策を行っていけば必ず抑え込むことが出来ると思います。
3回目のワクチン接種もスタートします、なんとしても第6波を死守し、何事もなく穏やかな新年を迎えられるように希望をもって感染症対策に取り組みましょう!
WELFARE,NO LIFE
 
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