現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
厚生労働省は9日、全国の高齢者施設で発生した新型コロナウイルスのクラスターが総計4623件にのぼったのと発表しました。
今年に入ってから急激に増加した介護施設のクラスター件数ですが、その数は直近で509件、これは第5波の最も多かった週の約10倍から11倍もの数となっており、いまオミクロン株がどれだけ猛威をふるっているかが解ります。
オミクロン株については、今までの変異株と比べていまだ感染者数は高止まりが続いており、減少の兆しがあったしても今までと比べて緩やかなのが現状です。
政府は、「まん延防止等重点措置」を21日で打ち切り、全面解除する方針を固めています。
これは、コロナ対策において一つの大きな転換期もあり決断だと言えます。
いまだ全国、特に都市部において、依然としてこの感染者数が高止まりの状態のなかで「行動制限を解除する」ということは、政府が「社会経済活動をまわしていくことを優先」に「明確な舵を切った」という事で間違いありません。
つまり、日本は「これからが本当のWithコロナの始まり」という事でしょう。
これにともない、政府は「社会経済活動を停滞させず活発化させるため」に、抜本的な方針を打ち出してきています。
なかでも、これまで「感染状況に応じて濃厚接触者の出勤制限を求めていた部分」を「制限しない」方向で調整している事が明らかになりました。
いままでは陽性者が出ると、濃厚接触者を特定し、自宅待機を指示してきましたが、今回のオミクロン株のように感染者が多い場合は濃厚接触者が多すぎて仕事がまわらず、経済自体がストップしてしまっている事が問題となってきました。
今後はこれに対応すべく、「特に感染が拡大している地域などでは、濃厚接触者は特定せず、一律に出勤制限を求めない事」としています。
これは今までにないとても大きな転換でしょう。
また、この方針についてはリスクが高い医療機関や高齢者施設においては、引き続き保健所の指導が入る事とされていますが、厚生労働省は16日、「一定の要件」を満たした場合にのみ、「濃厚接触者である介護職の自宅待機のルールを緩和」の通知を全国の自治体に発出しました。
今まで新型コロナウイルスで濃厚接触者が認められたスタッフについては、決められた日数を自宅での待機で様子をみていたケースがほとんどですが、以上の経済状況と同様に、介護現場においてもスタッフの離脱が大きな問題になっていました。
発出された通知はまさにこれに対応するもので、厚労省としては全国の高齢者施設において、「高齢者に適切なサービスが提供される対応を求める」ものとなりました。
緩和に対する主な要件については、「ワクチンの追加接種が済んでいること」、「他の介護職による代替が困難であること」、「無症状であり、毎日業務前にPCR検査、または抗原定量検査(やむ得ない場合は抗原定性検査キット)を行い、陰性が確認されていること」、「濃厚接触者である介護職の業務を、所属の管理者が了解していること」などが挙げられています。また、今まで通り、「重症化リスクの高い入所者への配慮は引き続き各段の配慮をおこなう事」としてます。
4月からの新年度、これから日本にとって介護、福祉業界にとっても大きな変化の波が押し寄せてくるかもしれません。
情報収集を怠らず、必要な準備をして利用者さまとスタッフを守っていきましょう!
WELFARE,NO LIFE!
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