現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
厚生労働省は今月24日、社会保障審議会の介護保険部会を開催し、次回の介護保険制度改正への議論をスタートさせました。
人口減少、そして超高齢化社会に突入している現在、国の財源を含め、いかに限られた人材で増え続ける高齢者を支えていくのか。
これがこれからの議論の大きな注目ポイントとなるでしょう。
介護業界では、人材確保・人材不足が、特に大きな問題になっています。
時代の背景から益々働き手は減少していく事は間違いないですが、ただ人数を増やせばいいという問題だけでもなく、各施設ではそのなかでも利用者さまのサービスに繋がる質の確保も同時におこなっていかなければなりません。
施設としては、人材確保と同時に、施設内での教育、研修、そしていかに少ない人数で高品質のサービスを提供していけるか「ICTやLIFE」などといった、新しい扉を開いて学んでいかなければこれからの介護、エッシェンシャルワーカーの仕事を成り立たなくなることは間違いないと予想しています。
特にいま政府で議論されている、「利用者の自己負担の引き上げ」「ケアプランの有料化」「介護現場の生産性の向上」「科学的介護の推進」などについては大きな論点です。
いずれにしてもこれらの内容は、二年後の介護報酬改定に紐づいていることはいう間でもありませんが、それぞれの立場で意見は異なり、利用者さまの給付、負担増などについて反対の意見があるもの事実です。
しかし、私たちは、なんとしてもご利用者へのサービスや施設、事業者を守るためにも介護報酬のマイナス改定だけは避けなければなりません。
これからの二年間はそういった議論が本格化するので、私たち関係者は厚生労働省など国からの情報を今まで以上にアンテナを張ることが大切になってくるでしょう。
気を付けなければならないのは、次回の制度改正までの三年間は、今までの三年間以上に中身が濃く、ボリュームが多いという事です。
新型コロナは私たちの仕事に関わる国の財政に大打撃を加えました。
前回のコラムでもお伝えした通り、政府としてはこの約2年間に渡った新型コロナウイルスとのWithコロナに、「経済をまわす」という大転換を行ったことに端を発し、こういった考え方が次回の報酬改定にも大きく影響してくることも間違いないことでしょう。
つまり、次回の2024年の制度改正は、今まで日本が経験したことのない財政へダメージから、政府が私たちへの「エッシェルワーカーへの見方がどう評価されるのか」、政府としても初めての非常に難しい議論になるのです。
残りわずか二年間の議論に、全国老施協や各介護、保育、福祉関係者の声がどれだけ届けられるのか。
それはもちろん様々なパワーバランスが働いてくることは間違いのないことですが、その議論のなかで、あらためて私たちエッシェンシャルワーカーの気持ちを代弁してくれる本物の議員の方々の力と必要性が問われてきます。
この夏にも参議院選挙がおこなわれます。
いままで私たちの業界は、スタッフの給与においてもすべてにおいて政府が大きな方針、政策を打ち出しているのにも関わらず、あまりにも政治に関心がない方が多いとも感じています。
これからの人口減少の時代、介護や福祉は人間だけに頼るにはすでに限界があることは容易に予想できると思います。
いかに、「少ない人数で質の高いサービスをいかに現場で展開できるか」、それがテーマであるならば、政府の各事業所、施設へのICT導入への更なる支援は必ず必要になるものと思っています。
つまり、これからの介護は「少数精鋭」でおこなうしかありません。
それを実現するためには、国からも必要な財政的な支援も必要ですし、社会全体の理解も必要です。
そして介護、エッシェンシャルワーカーに関わる各種団体の発言力、政治力、皆さんの現場の意見と世論、ひとつも欠けずすべてが総動員しなければ、これか始まる制度改正への議論で風向きを変えることは困難でしょう。
是非、まずは夏の参議院選挙に向けて私たちに必要な取り組みな支援を頂き、この介護、福祉というなくてはならないこの価値のある仕事に追い風をもたらしましょう。
私もこの年間、全力で働きたいと思います。ご理解よろしくお願い致します。
WELFARE,NO LIFE!
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