現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
公示後、選挙期間中は施設の仕事と選挙活動に力を入れたかったので、まともにコラムを書くことが出来なかった事をお詫び致します。
そして、お詫びすることと言えば、今回の参議院議員選挙において、私たち介護のたったひとりの代表である「そのだ修光氏」を落選させてしまった事に本当に皆様にお詫びしたいと思います。
来週からは以前と同様に介護、福祉の内容に触れていきたいと思いますが、今回はその件について書かせて下さい。
今回の選挙は私自身の落選から3年。
全国でなぜ現場スタッフから票が出ないのか、しっかりと反省し、取り組んだ選挙のはずでした。
また、候補者であるそのだ修光氏は現職の国会議員でもあり、その実績や人脈、実力は当時新人候補者であった私とは比べようがないくらいの先生でした。
コロナ禍でのかかり増し経費の支援金、介護従事者に配られた5万円の慰労金、介護現場の働き方改革、そして介護報酬のプラス改定。その実績は挙げたらきりがなく、その恩恵を受けている実感が全国の介護スタッフにはなかったのか、もしくはその施設の長が伝えきれていなかったのか、私は受けた恩を返す事が出来ませんでした。
もうひとつ。
今回の選挙は選挙期間中、安倍晋三元首相が銃撃され死去されるという日本の歴史上あってはならない事象が起こりました。
政治、選挙を暴力の力でなんとかしようという言語同断、日本を形作ってきた私たちの民主主義を根本から覆すおこないであり、決して許されるものではありません。
法律によってしかこの事象は裁かれませんが、日本の未来を守るために厳罰に厳罰をもって対処頂きたいと切に願います。
一方で、安倍晋三元首相の死去を受けて、今回の参議院議員選挙後、国会でも人事に大きな動きが起こりそうです。
安倍晋三元首相は国会内でそれだけの影響力をもった人物であったと共にパワーバランスが大きく動く要因となった為です。
政治とは、本当にその利権次第で、国や各種業界の予算が決まってしまうので、あらためて恐ろしい世界だと痛感します。
自分たちが応援している候補者をきちんと支援してまとまった票が業界で出せるようになれば、「政治力」は必ず大きな味方になってくれますし、現場には間違いなく利益がもたらされます。
例えば、「選挙が強い」とされる、医師会、看護協会、農業組合、建設業など、一般的な諸団体については、その利権に気付いて、早い段階から政治、後援会活動を行ってきました。
政治が、自分たちの給料や生活に直結していることにかなり前から気付いているからです。必死なのです。
諸団体は、政治の持つ利権や力に「介護業界(特に従業員)には気付いてほしくない」と思っています。
医療従事者・医療の関係者と介護従事者・介護の関係者は、政治的ライバルであり、医療業界にとって介護業界は「最大勢力」になる可能性を大いに秘めているからです。
今まで様々なニュースで介護や福祉に対してネガティブな報道を眼にした、聞いた事も皆さん沢山あるのではないでしょうか。
ご存じのとおりテレビや報道で取り上げれる世間のイメージというのは、その業界の社会的価値、評価に大きく影響します。
しかし、こういった「介護のイメージや評価」も医師会や看護協会が歴史的にそうであったようにその社会的価値、評価は「政治の力」でいくらでもひっくり返せるし、作り上げられる事で出来ます。
なぜ介護業界がこの様な社会的に低い評価を受けているのかは、政治力の無さに大きな要因があると私は思っています。
もちろん政治だけでは利用者や現場スタッフに満足なサービスや質をあげることは出来ないでしょう。
しかし、政治力というのはそれらの現場の頑張り以前の大前提の役割を果たしているのです。
今回、そのだ修光氏が落選した事で残念ながら、私たちの声はしばらくの間、国には届かなくなりました。
6年間防波堤となって守られてきた私たちの業界は、今後恐らく厳しく、寒い次期を過ごす事になるでしょう。次期の医療と介護の同時改定についても同様です。財務省からの圧力に対抗する術がありません。
しかし、気持ちを切り替えて前を向くしかありません。
全国の介護従事者も、まだまだポテンシャルはあると思います。
なぜならば上述したような現状を知らない方も数多く存在するからです。
今回は残念でしたが、選挙では、今ではどんな強い団体でも昔は黎明期がありました。
介護、福祉従事者にだってまだまだ伸びしろがあるのですから。
無駄なことは何一つありません、胸を張って次回に向かいたいと思います。
ご協力頂いた皆様には心から御礼を申し上げます。有難うございました!
WELFARE,NO LIFE!
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