BA5への置き換わり

コラム

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
このコラムを書いている7月23日、新型コロナウイルス新規感染者は全国で20万人超、過去最多4日連続で更新しました。
私の住む栃木県でも過去最多で2,138人、感染拡大に歯止めがかからない状態も今後も続き、今後のこのBA5の置き換わりによる感染拡大のピークは見通せない状況になっています。
 
この第7波により、特に大きな影響を受けるのが言わずとして医療、介護、保育の現場でしょう。
 
医療の現場の病床使用率は都道府県ごとに見ても軒並み20%越え、大都市に至っては40%を優に超え、一部都道府県においては50%をも超えている県も出始めており、この急激な蔓延について、医療現場は再度厳しい対応が迫られています。

保育の現場はどうでしょうか。私の周辺でもこの第7波の本格化で、特に10歳未満の子供、幼児への感染が目立ってきています。
特に夏である今、子ども達にとってマスクは熱中症の天敵でもあり、現在は屋内でもマスクを外す子供たちも増えていることでしょう。
 
厚生労働省はこれらマスクの着用について、個々の発達や体調を踏まえる必要があるとしていて、「他者との距離にかかわらず、マスク着を一律に求めない」ことや2歳未満の幼児については「マスクの着用を推奨しない」としている。
しかし、このような方針についても各保育園や幼稚園では今後、マスクの着用を義務とするのか、この感染拡大にどう対応するのか頭を悩ませることになるでしょう。

介護の現場はどうでしょうか。
厚生労働省は22日、正式に新型コロナウイルスワクチン4回目の接種について、あらためて医療従事者、介護従事者(高齢者施設職員)も含めることを決定しました。
 
この決定により介護従事者には、今までと同様に特養、老健、グループホーム、有料老人ホームなど施設関係と在宅サービスなど、コロナワクチン接種が受けられる決定となりましたが、各都道府県、市町村ごとにそれぞれ事情が違うので、最終的にはそれらのサービスのどこまで対象範囲とするかは各自治体の範囲となるとしました。
 
市長村は恐らく今まで接種してきた従来範囲でワクチン接種をおこなっていくものと予想されますが、これらの通知については各施設、サービス事業者に市町村からのいち早い周知が必要と言えそうです。

介護施設のクラスターについても、全国的な感染拡大に伴って急増しています。
 
そのなかでも見受けられるのは介護従事者自身への感染だけではなく、「家庭内感染の多さ」でしょう。
家庭内で感染、または濃厚接触者になった影響により出勤できないスタッフが増加することにより、最低限のサービス提供が維持できなくなる可能性も出てくるでしょう。
 
先日、濃厚接触者の待機期間は従来の7日間より5日間へと変更されましたが、健康観察期間は引き続き7日間となっていますから、感染者には施設としては現場がよほど厳しい状況ではない限り、引き続き実質7日間の経過観察となるのではないでしょうか。

今、BA5について解っている情報としては、感染力は以前のBA2より強力。
そして世界的にみてもそのピークは今までより早い段階できているようであることから、その感染力は従来のものより比較にならにほど爆発的なものがあるとみていいでしょう。
ただ、ワクチンによる重症化予防は、オミクロンと同様にBA5でも発揮してくれるとの情報もありますので、介護従事者については、ワクチンについてこれも従来通りに積極的に接種を考えていいと思います。
 
今回あらためて新型コロナウイルスの変異の恐ろしさの感じています。栃木県についても、全国の報道などを見ていても、どこかこのウイルスが終息したような人が非常に多いと感じていますが、それをあざ笑うかのようにじわじわとウイルスはBA2からBA5への置き換わりを進めており、今回の感染爆発です。またこの夏の感染対策については我々にとって非常に厄介で、マスクと部屋内の温度管理から換気が非常にしずらい季節となっていますが、するべきことは今までと同様です。
 
換気を重点とした基本的な感染対策を徹底すること、発熱等の症状がある場合は、出勤を控えて、対策を自主的におこなうこと。

また無症状の方も多いと聞いています、もし感染に不安のある方はいち早い検査を受けて、早期対応をすること。
そして3回名、4回目のワクチン接種については積極的に検討が必要でしょう。
外出したい気持ちをあると思いますが、この夏も気を緩めずこれからも感染対策に努めましょう。
WELFARE,NO LIFE!
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