現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
新年を迎え、私も市役所などへの挨拶まわりもひと段落しました。
皆さんは如何お過ごしでしょうか。
全国、または皆さんがお住まいの都道府県でも新型コロナウイルスの感染者数が毎日発表されていますが、「隠れ感染者」も多く、その数字大小が正直あてにならないのは周知の通りです。
全国の感染数はいまだ落ち着く気配がありませんし、新型コロナウイルスは国内での初感染から既に3年になりましたが、ワクチン接種で致死率や上昇か自体は低下しているといっても今回の第8波でいまだ収束は見通せない状況です。
この「隠れ感染者」が感染規模の最大の原因になっているのかもしれません。
一方で新型コロナウイルスの致死率低下や重症化低下を踏まえ、政府は今春にも感染症法上の類型をインフルエンザと同等の5類に引き下げる方向で検討しているとしています。
現在、新型コロナウイルスは、結核などの2類よりも厳格な措置が講じられいますので、診療、入院に関しても発熱外来や指定医療機関も限られています
。
この処置がもし5類になれば、現在私たちにかけられている行動制限がかからなくなるほか、一般病院などでも受入れが可能
となり、緩和の方向に動きます。
一方で負担となるのは医療費です。
新型コロナウイルスは現在、全額公費負担
となってますが、この移行によって一部は自己負担
となる事が想定されています。
政府としてはもしこの「5類への移行」は、新型コロナウイルスがいまが強い感染力をもつリスクと、自己負担を含め、懸念する部分が多く、移行は段階的に進めるべきだとの見解を示しています。
実は先日、私はご利用者のオンコール対応をするなかで、深夜、救急隊員と病院関係者の方と話しをする機会がありました。
救急隊員が言うには「現在の第8波は今までの波のなかでも特別対応に追われている」「とにかく今は救急車が呼ばれても病院の搬送先が見つからない」との事でした。
今回私が対応したご利用者は、胸の苦しさからサチュレーションが認められたため、人口呼吸器などで対応していましたが、病院側としてはこの呼吸に関する患者さんに関しては特に優先順位が働いてしまい受け入れたくでも受け入れられない。
結局、施設の駐車場で受け入れ病院を見つけ、ようやく市外の病院に搬送することが出来ました。
この医療機関がひっ迫しているなか、本当に有り難く感じました。
特に最近、私が思うに、新型コロナウイルスも3年を経過し、なんとなく世間に「慣れ」と「緩和ムード」もどこか漂っているように感じています。
しかし、その対応に追われている医療機関やクラスターが収まらない介護施設は、先の救急隊員が言うように数年前と何も状況は変わっておらず、その部分でもいま世間との大きなギャップがあるのも確かです。
特に救急で奔走している医療現場には本当に頭が下がる思いです。
5類への移行も進んでいると思いますが、この移行によってそこまで医療機関や介護現場の負担が極端に下がるとは思えませんし、今のワクチン接種に関しても、私も周りでは「5回目のワクチン接種はしない」という声もちらほら聞こえてきたりします。
こういった不信感などの懐疑的な声の払拭と、世間と医療機関、介護施設との感覚のギャップなど、日本政府としてはコロナを取り巻く対応をしている現実を正しく社会に伝えて頂きたいと思っていますし、それも支えている医療現場、介護現場への支援策を継続しておこなってもらいたいと切に願っています。