現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
今月は、全国で開催されている地方統一選挙と業務の影響でコラムのお休みが多くなってしまい申し訳ありません。
地方統一選挙は、地方公共団体議会の県議会議員、市議会議員などと首長選挙が全国的に一斉に行われる選挙戦で、私も8年前に地元、宇都宮市議会議員選挙で経験しています。
4年に1度、全国の多くの議会にて任期が満了となり、この3月、4月、5月に選挙が集中することになります。
この選挙は、議会を通じて行政にとっての私たちの声を届けることができる大切な議員が選ばれる選挙戦でもあり、行政との関係性や現場の要望を届ける必要がある私たち社会福祉法人にとっても大切な選挙でもあります。
私にとってのひとつの関心は、4年に一回の今回の選挙戦で全国でどれだけ「福祉に関係している地方議員が誕生するか」という事です。
選挙戦で、候補者が訴えることは勿論それぞれありますが、そのなかには必ずと言っていいほど福祉のマニフェストが入っています。
現在、日本の超少子高齢化に「なじむ」ものなので仕方のないことですが、しかしその専門的な現場の声
が届けられる「福祉」「介護」の本物の議員となると全国においても一握りという事になってしまいます。
それぞれの政党で福祉を強く押し出している党もありますが、今回のような地方統一選挙となると政党の方針よりも、より個人の議員の力量やマインドが強く表れる傾向にあります。
皆さんが普段から学び取り組まれている福祉や介護などは、学べば学ぶほど奥が深い学問であり、学問だけではなくその現場の利用者さまとの対話や介護技術や関わりとなると総合的で専門的な人間力、技術が試される事になります。
福祉や介護は、専門的な内容だからこそ、各都道府県、市町村の行政担当者は人一倍制度について学ばれていますし、その方針について決定する議会においても、イニシアティブを持つ各政党の議員は、その担当者と渡り合えるだけの同様の専門的知識と、それプラス現場の知識が求められると思います。
現在、全国にどれだけの専門的な知識と福祉や介護に対しての意識が高く取り組まれている議員が存在するか正確な数字は私にはわかりませんが、少なくとも、人口減少のこの時代においての予算執行では、福祉に理解のある議員が全国にどれだけ生まれ、また今現在のなかにいらっしゃるかは私たちの業界にとってとても大切な事なのです。
私は参議院選挙が終わってからも、地元である栃木県宇都宮市の議会の元先輩であったり、仲間とはよく介護については話し合い、現在の宇都宮市の課題点、問題点についてでき得る限り今でも情報提供をさせて頂いています。県についても私が所属している栃木県老人福祉施設協議会を通じて、議員へ現場の声を届けています。
是非今回の地方統一選挙、このコラムを読んで頂いている皆様にも大いに関心をもって頂いて、議員の活動、マニフェスト、今までの議会での質問などをチェックしてみるのも投票に向けて大いに参考になると思います。
一方で、こういった選挙戦で現在投票率の低下も大きな問題でもあります。
選挙、政治というとあまり関心のない方は、ニュースで流れる国会やテレビに映るような国会議員の印象を持つ方が大多数だと思いますが、むしろ身近な今住んでいる場所の生活に直結しているのは今回の地方統一選挙です。
「政治への関心の低下」「若者の選挙離れ」は良く原因として聞く話ですが、地域包括ケアシステムと同様にこれは私たちの「我がこと」でもあるわけです。
とはいえこれから国や行政においても投票率向上に向けて「行きやすい投票所への変更」「不在者投票」「インターネット投票の活用」など片方ばかりの意識向上に頼ってばかりでもいけませんから、その点は十分に時代やこれからの年齢動態に合わせて仕組みも変えていく必要がありそうです。
今回は、地方統一選挙について、書きましたが、最初に書いたように私が期待するのは、これから全国の介護職、福祉従事者からも、どんどん現場の声を届けられる「福祉の議員が誕生」していく事です。
もちろんこういったチャレンジには、生活、経済的な側面もつきまといますし、特に重要な家庭内の理解も必要となりますが、そのうち、今現在勤められている職場理解が大切だと思います。まずその施設の理事長、施設長の理解が必要でしょう。
万が一チャレンジする選挙戦で「もしもの事」があっても、その候補者の「帰る場所」をつくってあげておく事です。
その街にとって福祉や介護にとって真の理解がある議員がいることでどれだけ地域や施設スタッフが救われる事があるか、議員の必要性を真剣に考えると自分たちで「何かが変わっていく」「変えられる」といった自信にもつながるでしょう。
話が逸れて、何か「たら、れば」の話のようですが、私たちは今回の地方統一選挙を機会に投票と同時に、そんな事も考えてみるのも面白いかもしれません。
WELFARE,NO LIFE!
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