現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
新型コロナウイルスが分類5類に移行してからの1ヶ月間。全国約5,000ヵ所の定点医療機関からの感染者数報告によると、その数は1ヶ月前の2.5倍に増加していることわかりました。
6月14日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏は、東京都内の病院団体の会合でこれを受けて、新型コロナウイルス流行の「第9波の入り口に入ったのではないか」と語りました。
5類移行のこの1ヶ月間、街の雰囲気やショッピングセンターなど人が集まる場所を見ても、かなりの人手が見られ、コロナ禍の3年間を取り戻すように経済が一気に動き出したのを誰しもが感じているのではないでしょうか。
また尾身氏は、「第9波のコロナ感染による死亡者数を、第8波より少なくできれば、その後の流行に伴う被害も一定程度に抑えられる可能性がある」とし、その感染者として、特に感染症対策が重要とされるのは、重症化リスクが高い高齢者となるのは間違いなく、これには「引き続きワクチン接種や、介護施設でのスタッフの努力が求められてくる」とされています。
また、感染症対策のシンボルともなっているマスクについてですが、実際その着用率はどのようになっているのでしょうか。
第5類移行前、マスク着用ルールが緩和された3月13日以降の3月17日から19日まで、第一三共ヘルスケアが全国都道府県の男女を対象におこなった「脱マスクと健康意識に関する実態調査」では、「常に着用している」が61.6%、「自身が気になる場所では着用」が24.7%、「国や各自治体よりりマスク着用を推奨されえいる場所のみ着用」が9.5%、「完全に外している」が4.3%となりました。
5類移行前とはいえ、この調査では、基本的に常に着用していると答えた方が約6割という結果となりました。
日本人の気質としてほとんどの国民がマスクを外して元の生活に戻るまではもう少しかかると思いますし、自分としても社会全体でマスクを外していくことに対して反対している訳ではありません。
私たち介護従事者はこれからも引き続き、施設では感染症対策を続けていかねばなりませんし、新型コロナウイルスに係らずインフルエンザやノロウイルスを含め、感染対策との向き合い方は今までも継続してきたからです。
申し上げたいのは日本社会で国や県から公式な感染症対策を求める事がなくなり、個人や事業者が自主的な判断で感染症対策をすることになっても、これまでおこなってきた基本的な感染症対策は引き続き有効であり、忘れてはならないという事です。
社会全体にとっても、私たち介護従事者、医療従事者にとっても今までなかったような困難な3年間であったと思います。
日常生活から仕事に至るまで、すべてが新型コロナウイルスに翻弄され、実際に亡くなられた方もいらっしゃる訳ですから、国民の皆様それぞれに相当のインパクト
があったことは間違いありません。
今街の中を見ると、それらのストレスが一気に噴出した様に人流が増え、経済も活性化しています。
何度言うようにそれはもちろん良いシフトであり、実生活、仕事でのWEB会議などが活用されるようになり、新型コロナウイルスでウーバーイーツなど新しい産業も生み出す結果となりました。
困難は人を成長させ、国も何が大切なのかを気付かせてくれるものと思っています。
大切なのは、新しく生まれ変わる社会に移行するあたって、この3年間で受けた感染症対策への免疫を失ってはならない、忘れてはならないという事です。
医療機関、介護従事者、保育など、大切な命を預かっている仕事にとっては、感染症対策とは当たり前のリスクであり、季節だけでなく普段から予防しないといけない考え方そのものです。
大変な3年間でしたが、今回はその感染症対策への大切さ、理解が全国民の学びとなった側面も見逃せませんし、決してウイルスの怖さやその意識を忘れないでいて欲しいと思うのです。
第9波がくるかどうかはわかりませんが、もしその波が来たとしても最後のセーフティーネットで対応するのは医療機関含め、私たちエッシェンシャルワーカーです。
今まで以上、その価値、その経験を、国民の皆様には忘れずに理解してもらい、私たち自身も今の仕事に誇りをもって取り掛かりましょう。
WELFARE,NO LIFE!
★かくた充由は、福祉と介護の専門職を応援しています!⇒