現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
本日、9月18日は「敬老の日」です。
今の豊な生活があるのは、ご高齢者のこれめでの努力の上にあり心より感謝を申し上げます。
私もこの介護の仕事に従事してからはや26年になりますが、両親も含めて先人の皆様に学び、叱咤激励を含めて教育をもって支えてもらえなかったら、「現在はなかった」とあらためて振り返ります。
「今まで生きてきた貴重な経験を次の世代に伝えていく」「人を育てる」といった事は、一見聞くと当たり前のような事のように感じる事ですが実際にその役割、立場に自分が立てばどれだけの教育に配慮が必要か思い知らされます。
特にこれからの時代は、少子化で人口もどんどん減少していく時代、人口が減少していくなかで少ない人数でこの日本を支えていかなくてはならない訳ですから、人間力が高くないとこれからの時代を支えていくのは難しいと思います。
特に私たち介護従事者としては、社会の根底を支えるかけがえないのない仕事をしているエッシェンシャルワーカーとして、仕事の業務効率だけでなく、その幹となる人間力を磨き、使命感をもってこれからの社会を支える意識をもって頑張りたいと思います。
さて、話は来年の報酬改定に移りますが、秋口から今までおこなってきたが本格化し、11月頃にはその結論、決着をみることになるでしょう。
新型コロナウイルスを乗り越え、これからも対策をおこない、私たちは今まで通りにサービスが必要な利用者の皆様を守り、さらには地域福祉を守らなくてはなりません。
来年の報酬改定は、今まで行われてきた改定のなかでも今後の全国の介護施設の運営を大きく左右する重大な局面と言えるでしょうし、物価高騰などで経営が今まで以上に厳しい局面で全国の施設が赤字が増加している今、最も注目しなくてはならない改定と言えると思います。
今まで日本を支え、育ててくださった高齢者の皆様に報いるためにも、私たちエッシェンシャルワーカーは今行っている業務だけでなく、政治の意識や考え方を変化させより一層向上させていかなければならないと思います。
例えば他業種でいえば、医療、看護、薬剤などの業界は「どう政治と繋がっていくか」という事に苦慮し、「自分の業界から政治家を出す」という事に全力で取り組んでいます。
私たちも現在の厳しい状況から前進するためにも私たちの代表である「介護業界から政治家を出す、参加していく」という意識が必要だという事をあらためて理解しなくてはならないと思っています。
財政審議会のなかで財務省からは、「高齢者の施設はお金が余っている」、つまり内部留保をしているから「お金を持っていて豊かである」から、人件費もそれで対応できるくらいの余裕があるといったような発言がありました。
確かに、一部の施設、法人によってはそのような施設もあるでしょうが、概ねの社会福祉法人は大変厳しい状況です。
人件費の他産業のサービスのなかでも最も低いのが介護業界です。
現在の処遇改善があったとしてもまた他産業に追い付けないような低さであるのが現実です。
しかも、この数字には私たちの施設の借金や負債はひかれていませんし、コロナ補助金をもらったもの、修繕、建て替えのために一旦、借り入れをおこなった数字なども含まれてしまい、さもお金が余っているような発言をされています。
これについては、私が所属する全国老人福祉施設協議会として反論をさせて頂いているという経緯がありますが、このような誤解を受ける内容を各種報道などで取り上げられてしまい国民の皆様に「介護施設は豊かなんだな」と勘違いをされてしまっては、いずれはその認識はこれからサービスを受ける高齢者のみなさまが受けるサービスに影響が出てしまうでしょうし、その誤ったイメージを持たれる事は社会保障費を抑制する財務省の誘導、思うままになってしまいますから、せめて私たち現場の介護従事者はそれを打ち消すためにこれらの現状をしっかりと理解をして、誤解をされる印象をもたれているのであれば、私たちはそれにきちんと正しい認識をご家族さま、相談者さまにも伝えられるように対応していけないといけないと思います。
高齢者の皆様には、これからもまだまだお元気で私たちを経験という面で支えてもらい、私たちはその恩返しとして地域の資源、セーフティーネットの役割を全うし地域の高齢者の皆様が安心して活躍、活動できるようにそこれからもしっかりと担っていきたいと思います。
WELFARE,NO LIFE!
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