現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
まずは、先日の豪雨で、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
熱海市の土石流被害では、未だ、安否不明の方がいらっしゃる様で、1日も早く救出されることを願うばかりです。
昨年もそうだったのですが、7月になると一昨年、参議院選挙の準備に追われ、忙しい日々を過ごしていたことを思い出します。
そこで、今回と次回の二回にわたり、私の身上と参議院選挙に立候補すると決意した経緯について、書かせて頂きたいと思います。
私が介護の仕事に飛び込んだのは、父がデイサービスを立ち上げて数年後、丁度大学を卒業してすぐの年でした。
その頃は、まだ介護保険制度が施行されておらず、介護や福祉といった仕事も措置制度に基づく運営でした。
大学時代に福祉を学び、「将来的に日本は必ず、少子超高齢化社会が訪れる」と教えられましたが、現実味がなくあくまで参考書の一文くらいの認識でしかなかったと記憶しています。
卒業後、いざ介護の仕事をはじめてみると、一定の自信はあったにも関わらず、驚きと自信喪失の毎日でした。
利用者との会話がままならないのです。認知症高齢者とのふれあいなどは、とても対応できたものではありませんでした。
「現場と学んできた福祉とは別次元なんだ」これが最初の私の感想でした。
その後、特別養護老人ホームやケアハウスなど様々な事業所で働かせてもらいました。
時には、紹介で他の法人の事業所へ、勉強に働かせてもらう事もありました。
28歳の時には、施設長を拝命しました。
栃木県の保健福祉部からは「28歳で施設長なんて、全国で類を見ない、責任をとれるんですか」と心配され、未熟さゆえ、何度か県庁に呼ばれて運営についての指導を受けた事もありました。
その頃は、私の人生において重要な濃密な時間であったと思っています。
社会福祉法人は、国の制度、政策によって、運営のあり方が大きく変わってきます。
もちろん裁量はそれぞれの法人に委ねられていますが、職員の働き方、負担の多さから、給料などの処遇の面、その介護や福祉に対する大筋な考え方までもが、国の方針として決定され、全国の法人や介護施設が順に習って運営を行っています。
私は介護の現場で職員として、また施設長として仕事をしてきた20数年の中で、疑問を感じることが沢山ありました。
社会福祉法人や福祉や介護は国の方針によって大筋が決められ、その上で、市区町村によって一定の裁量が認められているのです。
当然ですが、市区町村によって人口はバラバラです、実情もかかえている問題もそれぞれでしょう。そこに国の方針を落とし込まれても、その地域にぴったりと当てはまったものは生まれないのです。
どうすれば、私たちの介護現場の良くなるのか、考えました。
必要なものはわかっていました。それは「現場の声」です。
介護や福祉の現場の声、いち施設の施設長では届かない声も、議員になれば市政に確実に届ける事ができる。代弁することができる。福祉の声を無視されなくしたい。
これが私が参議院選挙に立候補した動機です。
政治に興味のない方からすると、いまの政治に対する情勢、不信感から政治なんてと思われるかもしれません。
しかし、現実、国や市区町村の財政出動、方針、法律はすべて議場の決議によって決定されています。
それが現実であり、それがこの日本の在り方なのです。
興味や関心を持たなければ、時間だけが過ぎ、決して私たちの生活や暮らしは決して良くはならないのです。
本来であれば、全国の介護や福祉が関わる仲間がどんどん政治参加して行政に「現場の声」を届けてほしい。
そういった心意気がある職員を送り出す施設は、その職員が戻って来る場所はあるんだと背中を叩いて送り出して欲しい。それも私の願いです。
あまり今まで政治については触れませんでしたが、来週も来夏の参議院選挙に向けて、皆様に政治の重要性についてお伝えしたいと思います。
WELFARE,NO LIFE
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