子供の感染拡大とクラスター増加

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現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
今月に入り、3回目のワクチン接種と年末年始の新型コロナウイルスの感染蔓延に振り回され、コラムの連載がストップしてしまい申し訳ありませんでした。
エッシェルワーカーの3%の賃上げなど、介護業界にとっては重要な案件が動き始めており、これらをコラムで取り上げようと思っていましたが、オミクロン株の急拡大による影響予想よりも大きく、対応に追われてしまいました。

私の勤務する施設でも、2人の職員が陽性者となってしまいました。
 
私の住んでいる栃木県宇都宮市では、オミクロン株による陽性者は、県内初の1000人越えを確認しています。私の施設のまわりでも軒並み、高齢者施設だけでなく幼稚園や小中学校での感染が相次いでいます。
加えて、全国的なクラスターの発生規模を見てみれば「2人で抑えられている状態」であり、複合型の介護施設でここまで抑えられているのは奇跡じゃないかと思う気持ちにもなっています。
とにもかくにも、感染対策、予防に努めてくれている職員には本当に感謝しています。
 

オミクロン株は、日本のみならず国内外での感染者の急増が取沙汰され、重症化は少ないとされているものの専門家は「軽視は禁物としています。
 
オミクロン株は以前のデルタ株の3倍から5倍の感染力があると報告されていますが、例として東京都などのデータを見てみると、今月2月23日の10代以下の年齢の新規感染者は2000人を超えてきており、先月1月1日の東京都の新規感染者8名と比べても、その感染者数は287倍、全世代の増加と比べても2倍ものペースで推移しています。
 
日本では、「5歳から11歳までのワクチン接種は3月から始まる」予定とされており、感染率の高まりは、今回のオミクロン株の感染力の強さと、まだ免疫のない若年層が多いの10代以下の規感染者の増加の要因としてあるのだと考えらています。

オミクロン株の特徴としては、デルタ株に比べてウイルスが肺ではなく、「鼻」や「喉」で増えやすいことで、喉の傷みや咳、鼻水などの上気道への症状が多い事、また発症への期間が短く、とにかく感染力が強い事が解っています。
 
こういった事から肺炎の症状がデルタ株などと比べて少ない、重症化率は低いとされていますが、その後の後遺症などから軽視はできませんし、大人が接種した時に多かれ少なかれ93%の副反応がみられるワクチン接種が正直幼児、子供にどのような影響があるのか絶対的な必要性を感じているものの影響も懸念してしまいます。

介護施設のクラスターも過去最多を更新しました。
 
2日に厚生労働省が発表した全国の高齢者施設での新型コロナウイルスのクラスターの発生件数は、前週と比べて2.2倍に増加、介護現場ではこの感染の蔓延による施設の濃厚接触者の職員の離脱が急拡大し、事業所のサービスの一部が利用できないような状態になっている施設も出てきています。
 
政府としてはこの介護現場の緊急の状態を鑑みて、濃厚接触者の待機期間の短縮の措置に踏み切ったが、今後も高齢者施設のクラスター発生での職員不足なども問題も予測され、現場からは様々な支援の声も挙がっています。

現在のところ、この新型コロナウイルス、オミクロン株に対しての有効な対策手段は「ワクチン接種」と、今まで通りの「基本的な感染症対策」、そして各々の「人流の最低限の抑制、行動制限」に頼るしかない状況です。
 
国内のワクチン接種率は、全体の4.8%であり、今後は各自治体のワクチン接種のスピード化が強く求められていますから、まずは私たちエッシェルワーカーはワクチン接種による施設利用者様の命を守るための行動と、職員同士はお互いに情報交換を密にして、もし万が一感染者が出てしまった場合でも、お互いの立場を尊重し、決して職員同士で偏見がない意識を持つことが大切だと思います。
 
ウイルスは今後も変異を繰り返すと予想されますが、私たちもそれに対して、抗体と成長を続けなければなりません。
介護、福祉従事者、エッシェルワーカーはどれだけの不安と戦いながら、毎日の業務をおこなっているのか、想像に難くありません。同士であるエッシェルワーカーの皆さんに心から敬意を表し、あらためて「一緒に頑張りましょう」と伝えたいです。
WELFARE,NO LIFE!
 
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