生涯学習について

その他

現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
新型コロナウイルスの感染者数が再び増加に転じました。
時期的にも季節性インフルエンザも流行することが懸念されますので、私たちも十分注意したいものです。
 
さて、この時期になると当然ワクチン接種の重要性が増すわけですが、特にオミクロン株対応ワクチンについては今月11月2日時点の報告によると、全国の接種者は682万で全体の5.4%となっています。
 
重症化リスク回避の観点から、特に高齢者の皆さまはインフルエンザワクチンと同様に早めの接種をご検討頂ければと思います。

本日は「生涯学習」について書きたいと思います。
 
「生涯学習」と聞くと、一般的には誰しもが生涯に行う学習、つまりどちらかというと対象は「高齢者の皆さん」という感覚をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
 
ですが生涯学習とは、学校、家庭、社会教育、文化活動、スポーツ活動、ボランティア活動、趣味も含めて幅広い分野や機会を指す言葉であり、年齢と対象を問わず、広い意味での学習の意味で使われる言葉です。
 
最近は「高齢者の健康寿命の延伸」という意味を包含し、文部科学省厚生労働省が政策に盛り込んでいるので、言葉の意味が受け取る側で変化しているようにも感じます。

今回このテーマを取り上げた理由は、施設に努めている介護、福祉従事者に当てはまる言葉だからです。
 
介護、福祉従事者は大学や専門学校を卒業して、あるいは必要な資格を取ることにより、「やっと教育は終わった」と考える人が少なくないと感じます。
 
しかし、果たしてそうでしょうか。

介護従事者は、学校を卒業もしくは資格を取得したら、学んだ基本知識を実際の現場実践に当てはめて活用していくことから、全てがスタートします。
現場経験の中で課題や問題が発生し、新しい事を次から次への教えられ、また学んで現場に還元していく。
フィードバックの繰り返しこそが生涯学習の本質だと思います。

例えば、私が従事している施設長という仕事。
施設長になるためには施設長になるための資格があり、証書をもらいます。

しかし、あくまでそれは証書をもらったという事に過ぎず、それから先はまだまだ応用が必要な経験や場数というのは、山のように高く、星空のような未知の世界が広がっています。
ことさら、これからの施設、事業所の経営というものは、日々新しい情報を収集し、千変万化で証書をもらった、資格と取った、学校を出ただけで経営が出来るならば何も苦労はないのです。


ひとえに「生涯学習」といってもとても範囲がとても広い事がわかります。
今の時代、心の豊かさや生きがいづくりの為、学習需要が増大しています。
 
生涯学習を通じて、趣味などで様々な人と出会い、高齢であっても人格を磨き、豊かな人生を歩む。
 
学びや人との関わり合いは、達成感幸福感に繋がることでしょう。
 
そして、そのモチベーションは政府の言う地域包括ケアシステムの元となるものではないでしょう。
 
生涯学習と類似する言葉には「リカレント教育」があります。

リカレント教育とは、「より豊かな人生を送るための学習」とは異なり、働く事が前提の「仕事としての学習」の考え方を指しています。

社会人になって就職してしまうと、なかなか学習の機会を取る事は難しいのは現実です。
しかし、昨今の介護の世界の更新の速さは今までと比べても眼を見張るものがあり、制度や政策、利用者さまに行うサービスにおいて、私たち専門性の高い知識ほど合わせてアップデートが必要となっている状態となっています。
 
現代は、将来の予測が困難な「VUCA時代」と言われています。

これは英語の頭文字をとって、それぞれ日本語で「変動性」、「不確実性」、「複雑性」、「曖昧性」の事を指しており、ことさらこれからの時代に対応するためには、歩みを止めずに、学んだ成果を発揮しないといけません。

そうしないと、「変化に対応できないリスク」が生じてしまうからです。
例え日々の小さな情報であっても、停滞せず、学習機会の「歩みを止めない」
これが、これからの時代のひとつのキーパーソンになりそうです。
WELFARE,NO LIFE!
 
★かくた充由は、福祉と介護の専門職を応援しています!⇒福祉と介護の専門職応援サイト福祉勉強会