担い手の価値

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現場の声届けます!
走る施設長、現場発信!かくた充由です。
 
人材の確保、人材の定着は、人口減少が真っただ中である日本にとって介護現場だけでなく、すべての職業にとって最重要であり、最優先なものになっています。
もちろんこれは介護現場だけでなく、これからの日本全体にとって言えることですが、仕事に関するものだけではなく、地域を支える自治会などの担い手不足の問題も本格化してきています。
これから仕事や地域においても「担い手の価値」というものが今まで以上に評価される時代がやってきていると言えるでしょう。

学ばれている方は承知されていると思いますが、日本では超高齢化社会が進み、大きな2つの問題が挙げられています。
 
2025年問題」と「2040年問題」です。
 
どちらも高齢者人口のピークの問題ですが、厚生労働省が公表した介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数によると2025年には約32万人、2040年には約69万人の介護人材が必要とされるとしています。
 
一方で内閣府が公表している令和元年の高齢社会白書によりますと、65歳以上の割合も、日本全人口の約28%を占めているとされています。
以上から、現在も全国の施設で約7割近くの介護施設が人手不足を感じていると言われており、今後益々、介護現場では人手不足によるサービス低下や離職率の上昇などが懸念されているのです。

このような課題と問題、そして「人の価値」の話をしましたが、「価値のあるひと」を利益として仕事を生業にする職業もあります。
例えば人材紹介業や人材派遣業に関するものですが、なかには悪質ではないかと思える業者も存在してきていることです。
あくまで現場の施設長としての感覚として先に書きますが、すべての人材紹介、派遣業者が良くないと言っている訳ではありません。
実際にお世話になっている優良な業者さんもおりますし、時代で価値のあるものを仕事にするのは当たり前の事だとも思います。
しかし、人口減少社会、ここにきて人材の価値が高まるに従って、介護や福祉、こういった人材を利用して利益に繋げるような人間も同時に表れてきているという事を注意しなければなりません。

例えば、私の社会福祉法人ですが、インターネットで検索したところ、そういった一部業者によって法人名を勝手に使用され、しかも間違った情報をネット上に公開され、人材登録が、その会社を通じて私の法人に誘導され、申し込みをするようなフォームを掲載されていました。
もちろん私の社会福祉法人には一切の確認もなくです。そのままにしておくと、私が務めている社会福祉法人への申し込みがその会社を通じてしか申し込みが来ず、しいては純粋に面接を受けたい方もその業者を通すことで中間マージンが発生し、施設の負担が増えてしまう結果となってしまいます。
 
への掲載を止めるように注意をしました。

しかし、現在もその掲載は消されていません。
引き続き、違う方法で対応を取らせて頂くことになりますが、「介護の人材に関する問題」はこれから活全国的に活発になっていくに違いありません。
こういった事例については、私の施設だけでなく全国の介護施設が不利益を被ることですから、本来だと法整備でしっかり取り締まってもらいたいので、私も活動を通じて政治的に施設を守れるように訴えていきたいと思っています。
 
また、特に介護サービスを利用されるご利用者、ご家族についてもインターネットに関する情報は手軽で便利なものですが、すべて信用できる情報であるとは限りません。
スマートフォンなど手軽な方法に行きがちですが、身内やご家族に高齢者の方が居る場合は、施設への見学や口コミや情報を前もって準備しておいた方が賢明だと思います。
 

学生さんや上記のように施設に就職を考えている方についてはインターネット上のみの情報を鵜呑みにせず、慎重に調べてから動いた方が良い結果が得られると思います。

今回は現場の施設長として皆さんへの注意喚起でした。
WELFARE,NO LIFE!
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